「人生、楽しそうですね!」

これは、先日、電話で問い合わせをいただいたお客様と話しているときに言われた言葉です。

私たちも、晩婚・晩産でもありましたし、それなりにいろんなことがあり、人並みに悩みを抱えながらも頑張って生きているつもりですが、「人生、楽しそうですね!」と言われ、「そうですね」と思わず言えた自分が、少しうれしかったです。

 

その方は、40代半ばで、いろいろな事情があり、結婚されていない男性でした。数年前に体調を崩されたこともあった中で、今は前向きに、結婚相手を探そうと頑張ってらっしゃる様子でした。

ご自身の思い描く結婚像をとても強くお持ちで、こんな女性がいい、あんな女性がいいという希望があるようでした。

もちろん、理想のお相手像を思い描くことは、とても良いことですし、そこからいろいろ気付けることもありますが、失礼ながら、その方は、ご自身の状況を横に置いて、求めるものが明らかに多すぎる感じでした。

 

しかし、ご自身ではそのようには感じておられないため、婚活がうまく行かないことに窮屈さを感じてらっしゃるようでした。

そのため、33回ものお見合いを経て、納得のできる結婚相手を見つけた私の話を聞かれて、「人生、楽しそうですね!」と言われたのかと思います。

 

やはり、お相手に求めるものが増えれば増えるほど、結婚が遠のく可能性が強いですし、婚活自体がしんどいものになりがちです。

そして、たとえ結婚できたとしても、その後の生活でちょっとしたことがきっかけで、信頼関係に亀裂が入る可能性も低くないです。

 

容姿、年収、年齢、趣味など、何かの「条件」だけを重視するのではなく、お互いに自然体で話ができ、認め合え、お互いが喜ぶことを大切にできるようなお相手を探す方が、長い目で見て、きっと幸せな結婚生活を送ることができるはずです。

先ほどの問い合わせがあった方も、40代半ばで、お相手の条件に、「25~28歳位」の女性というのを一番に挙げておられました。

今の時代、それくらいの年齢差のご夫婦も、昔ほど珍しくないとはいえ、現実的に希望通りに見つかる可能性は決して高いとは言えません。

むしろ、ご自身で結婚できる条件を狭めているように感じられました。

 

結婚相手にどんな異性を求めるのかは自由ですが、一番大切なのは、見た目や年齢ではなく、お互いのことを尊重し合い、助け合って、残りの人生を生きていけることのはずです。

 

その観点で考えると、意外に、こだわらなくても良いことにこだわってしまっていることが多いものです。

その方にも、少しでも前に進んでいただけるよう、真摯に向き合い、アドバイスさせていただきました。

 

その点、私たち夫婦は、お互いに遠回りに遠回りを重ねて巡り合った二人ですので、良い意味でお互いに求めることは多くありません(笑)。

その代わりに(?)、お互いのことを尊重し、認め合う気持ちは、とても強いため、ほとんどケンカをすることもありませんし、協力し合って暮らせています。

もちろん、私たち夫婦が見本になるなんてことは全く思っていませんが、少なくとも、お互いに尊重し合えると仲良くできるものだなと思いますし、遠回りの人生を歩んできた私たちには、私たちなりの幸せがあるのだなとしみじみ感じます。

 

私たちも、私たちなりに悩みもたくさんあるのですが、お互いに肩の力が抜けていて、求めすぎることもなく、譲り合って心地よく過ごせているため、前述のお客様にもそれが伝わり、「人生、楽しそうですね!」と言ってくださったのでしょう。

それは、このお仕事をさせていただいている身として、とてもありがたい褒め言葉と感じますし、もっと頑張ろうと思えます。

いつか、そのお客様に、「人生、楽しそうですね!」というお言葉を掛けて差し上げられる日を目指して。

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