恋人がいない期間がしばらく続いた後にお付き合いを始めた場合や、とても長くお付き合いしている場合、今お付き合いしている方との将来を積極的に考えられなくても、ズルズルと長引かせてしまうことがあります。
私も経験がありますが、比較的長い間、お付き合いする異性がいないと、何かのきっかけで「すごく寂しい」という感情に襲われるときがあります。
一人でクリスマスを迎えたときなどは特に、寒さと合間って、めちゃくちゃ寂しくなったものです。
そのため、久しぶりにお付き合いする人ができると、「もう、あんな寂しい思いはしたくない」という気持ちが働き、お互いにそこまで惹かれ合わなくても、お付き合いを続けてしまうことがあります。
もちろん、毎回というわけではありませんが、寂しい感情が強いときは、何となくズルズルとお付き合いする期間が長くなることがあります。
また、とても交際期間が長くなった場合も、似たような心情に駆られることがあります。
先日、無料カウンセリングに来られたお客様も、10年以上も遠距離恋愛されていたそうですが、結局、将来を考えられないということでお別れされたそうです。
その方もおっしゃっていましたが、今から振り返ってみると、10年は長かったかなということでした。
無理もないお話ですね。突如、10年という年月が経つわけではなく、一日一日の繰り返しで、改めて考えたときに10年経っていたと思うわけですから。
遠距離恋愛を長く続けられる方のすべてではありませんが、時として、「別に、今別れる理由がない」ということで何年も経ってしまうこともあります。
このように、恋人がいない期間がしばらく続いた後にお付き合いを始めた場合や、とても長くお付き合いしている場合、結果としてズルズルとお付き合いを続けてしまうことがありますが、一歩踏み込んで失恋してしまったり、自ら別れを告げてまたイチから婚活を始めたりすることを考えると、そうなってしまいがちなのも分かるような気がします。
私たちは、どうしても「失う」ことに不安や恐怖を抱きがちですし、ある程度進んだ段階からまたゼロに戻ってやり直すことに煩わしさを感じがちですので、自らその方向へ進むのに二の足を踏んでしまうことは、意外に多いのではないでしょうか。
しかし、お互いに惹かれ合って、結婚前に何年もお付き合いが続くならまだ良いですが、客観的に見れば、いたずらにダラダラと長くお付き合いしても、そこに本当の幸せはない可能性が高いです。
なぜなら、結婚生活は、まさに日常の連続で、ごまかしようがないからです。
結婚が日常なら、恋愛は、基本的に好きなときにだけ会えばよいわけですから、非日常と言えます。
非日常なら、お互いの信頼関係がそこまで深まっていなくても、関係を続けることは可能です。
お互いにイヤな部分は、見て見ぬふりしても良いわけですから。
ただ、日常になれば、信頼関係が深まっていないことが、随所に出てきてしまいます。
お互いのイヤな部分を見て見ぬふりするにも、すぐに限界が来てしまいます。
100%理解し合えることは難しいにしても、基本的に、お互いのことを理解し、助け合う姿勢がなければ、日常生活が破綻してしまう日は近くなってしまいます。
特に、ある程度の年齢になると、婚活は、時間との闘いでもあります。
安易に結婚を決めるのが危険なのと同じくらい、ズルズルと長い交際を続けるのもリスクが大きくなります。
自分としてはあまり意識していなくても、気付けば何年か経っていたときに、婚活市場の中での立ち位置が劇的に変わってしまっている危険性もあります。
一期一会、お一人お一人とのお付き合いを大切にすることは本当に大切ですし、その過程を踏まえないと、幸せな結婚生活はやって来ないと言っても過言ではありません。
しかし、お付き合いを大切にしているように見えても、実は、必要以上に長く引っ張ってしまっているという要素が強い場合、結果的に時間の浪費に終わってしまうこともあります。
時々は、その辺りのバランスを見直して、時間を大切にした婚活を進めたいですね!