デートのペースや頻度も、大切な相性です

自分が気に入った方とのお見合いが上手く行き、交際に発展すると、どんどんお会いしたくなるものです。

もともと、お互いに結婚願望が強い中でのお見合いですから、そういう気持ちになるのも当然かもしれません。

 

しかし、お見合いが上手く行ったと言っても、所詮、一度お会いしただけです。

本当に信頼関係を築いて行くのが、交際の一つ一つの過程です。

その中で、自分の気持ちや状況だけでなく、どれだけ、お相手の気持ちや状況に思いを馳せた言動をできるかが、交際の成否だけでなく、その後の結婚生活においても極めて重要な要素になります。

 

たかがデート、とは言えないのです。

私たち夫婦は、横浜と船橋で少し離れていましたが、お見合いしてから、毎週会う中で信頼関係を深め、半年で入籍しましたが、例えば、お仕事がシフト勤務の方であれば、そんなに頻繁には会えないかもしれません。

 

そのような状況でも、なるべく多くお会いすることが大切ではありますが、お相手の心情も察せず、「いつ会えますか?」とプレッシャーをかけることは、決して好ましいことではありません。

お相手も、できるだけ会おうと努力している中で、そのようなプレッシャーをかけられれば、追いつめられていまいます。

 

お相手に対して、先にできるだけ多くの思いやりや配慮をしていくことが、信頼関係を深めていく上で何より大切なことです。

先程の例では、「いつ会えますか?」と追いつめるのではなく、メールなどでマメに日常の様子が伝わるようにコミュニケーションを図ったり、お会いしたときの充実感を強めるための工夫をしたり、信頼関係を深めるためにできることはいろいろとあるはずです。

 

このことは、交際している段階だけでなく、幸いにも結婚できたとしても、その後の日常生活に大きな影響が出てきます。

むしろ、その方が深刻かもしれません。

 

例えば、旦那さんが会社員で帰りが遅く、奥さんが専業主婦で、結婚してしばらくして、子宝に恵まれたとしましょう。

旦那さんは、会社で夜遅くまで責任ある仕事を任され、上司から無理な要求を押し付けられ、部下は思い通りに成果を出せない状況にあるとします。

奥さんは、初めての子育てで、毎日、右往左往しながら、ほぼ四六時中、子どもから目を離せない状況にあるとします。

 

そんな中で、旦那さんが仕事から帰って来たときに、奥さんが、その日にあったことをいろいろと話し出したとして、「ギブ&ギブ&テイク」の気持ちがなければ、旦那さんは、「今日も一日、しんどい思いをして働いてきたのだから、少しは落ち着かせてくれ」と思い、奥さんは、「今日も一日、子どもから目を離せず、こんなことがあって、あんなことがあって、大変だったのよ」と話を聴いて欲しいと思います。

果たして、この夫婦関係は、良好な関係を保つことができるでしょうか。

かなり難しいのではないでしょうか。

 

もちろん、デートの頻度やペースに対する考え方が違うだけで、すべてそんなに大きな問題に繋がるとは言えないかもしれません。

しかし、一般的に、知り合った頃より付き合いが長くなるほど、お互いにわがままを言いたくなるものですので、まだそんなに深い関係でないときから、お相手のペースに配慮できないようであれば、後にもっと大きな問題に繋がってしまう可能性は低くないと言わざるを得ません。

ご自身が気に入った方と交際できるなら尚更、気を付けたいですし、そうでなくても、交際の段階から、お相手への配慮の気持ちを大切にしたいですね。

結婚生活には、信頼関係が最も大切な要素です。頑張っていきましょう。

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