「やっぱり、孫の顔を見せたい」という思い

結婚したいと思うきっかけは、本当に人それぞれです。

単純に寂しいからという人もいれば、たまたま結婚したいと思える人に出会えたからという人もいますし、いろいろな理由があると思います。

 

お客様とお話させていただいても、「やっぱり、親に孫の顔を見せてあげたいんですよね。」とおっしゃる方も少なくありません。

比較的お若い方でも、親御様が既に70歳近い場合などで、そのようにおっしゃることもあります。

もちろん、人それぞれに生まれ育った環境が全く違いますので、そんなふうに思わない方もいらっしゃいますし、一概には言えませんが、基本的には、私たち人間の動物としての本能に近いものがあるのかもしれませんね。

 

私は、38歳で結婚した晩婚組の一人ですが、やはり、できることなら、親に孫の顔を見せてあげたいなという思いはありました。

しかし、そればかりは、お相手が必要なことですし、無事に子宝に恵まれるかどうかは分かりませんので、必要以上に執着することはやめようと思っていました。

それでも、40歳で何とか息子が生まれて来てくれて、お正月に両家へ帰省したときの、それぞれの親の喜びようは本当にスゴかったです。

 

人は、こんなに笑顔になれるのかというくらい(笑)、ずっと笑顔で楽しそうにしてくれていたことが、非常に印象的でした。

私たち夫婦は、全てが初めてのことばかりで、毎日が必死なのですが、親たちは、本当にうれしそうでした。

おむつを交換してくれたり、お風呂に入れてくれたり、孫の存在って、こんなに大きいんだと感じました。

 

でも、実は、私たち夫婦には、それぞれ兄弟がいて、既に甥っ子や姪っ子はいたのですが、それでもやはり、親としてはそれぞれの子どもに孫ができるとうれしいのでしょうね。

とても喜んでくれていました。

 

私にはまだまだ分からない心情ですが、親にとっては、孫の存在が一番うれしいのでしょうが、それを通して、自分の子どもが一人の親になったという成長ぶりも、感慨深いのかもしれませんね。

とはいえ、本当に、「親に孫の顔を見せたい」という思いだけで結婚しようとするなら、それは本末転倒です。

 

親御さんが、お孫さんの顔を見てうれしいのは事実ですが、結婚は、親のためにするものでも、子どもためにするものでもありません。

パートナーの方とご自身がお互いを尊重し合い、協力し合い、温かい家庭を築いて幸せになるために結婚するものです。

 

当然のことながら、お孫さんは、生まれてきたら、ずっと育てて行かなければなりません。

親御さんのために結婚するというのは、一見、親孝行のようにも感じられますし、結果としてそうなるものですが、それありきでは、後に、家庭内で大きな問題が生じたり、ご自身の気持ちの中で整理できないものが出てきたりする可能性が高くなります。

あくまで、「親に孫の顔を見せたい」という気持ちは、本格的に婚活に取り組むきっかけにしていただきたいですね。

そのため、結果として子宝に恵まれなくても、負い目やプレッシャーを感じる必要はありません。

ご自身が、たった一人のパートナーを見つけて、幸せな家庭を築くことが最も大切なことです。

 

もし、親御さんにお孫さんの顔を見せたいというお気持ちがあるようでしたら、そのお気持ちをひとつのきっかけとして大切にしながら、積極的に婚活に取り組まれると良いですね。

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