いわゆる「仲人型」と言われることが多い、担当者がいろいろな場面で介在する結婚相談所でのお見合いは、男性もしくは女性のどちらかが申し込みをします。
そして、お相手に受けてもらって成立したら、双方の担当者が会員様からの希望を聞いて、日程調整を行います。
単なる日程調整…ではありません!!!
これを安易に考えてしまう人がいますが、実は、お見合いは日程調整から始まっていると強く意識しておく必要があります。
「事務的なことでしょ??」と思った人は危険性が高いと思ってください。
たとえば、基本的に申し受け側から希望日時を提示することになっていますが、同時に複数のお見合いが成立した場合に、同じ時間帯を複数のお相手に提示して、「早い者勝ち」状態にしてしまうことがあります。
打診する側としては、最低限の候補日時を確保して同じ内容で提示して、重複した場合は相手側に再調整を依頼すればいいからラクですが、回答した側は、提示された中から選んだにも関わらず、やり直しになるのですから気分が良いはずがありません。
そのようなことを当然のようにやってしまうのは、一期一会の「ご縁」をとても軽く見ているとし言えません。
それ以外にも、とてもピンポイントな日時だけを提示したり、明らかにお相手にとっていたずらに遠くなる場所を指定したり、数日以上連絡をしなかったりなど、明らかに「お互いさま」の感覚からは程遠い対応をしてしまうことがあります。
果たして逆の立場だったら、どうでしょうか??
そのような対応をされて嬉しい人は、誰一人としていないはずです。
日程調整は、確かにある意味で「事務的」なことかもしれませんが、間接的にでも、お相手がどのような姿勢で自分と向き合おうとしているかがとても伝わってくるということを忘れてはいけません。
そもそも、何のための日程調整かと言えば、言うまでもなく、結婚相手を探すためです。
もしかしたら、一生の伴侶になるかもしれないお相手との初めての日程調整で、自己都合をいたずらに優先したり、礼儀を欠いた対応をしたりすれば、お相手の心象が悪くなり、実際に会う前からほぼご縁がなくなる方向に持っていってしまうことになります。
この事実は、重いです。
結婚生活は、夫婦と言っても、元々は赤の他人同士なので、お互いの気持ちや考え方、状況などを尊重し合い、助け合っていく必要が絶対にあります。
その最初の一歩になるかもしれない出会いだということをしっかり意識して、日程調整の段階から、「お互いさま」の感覚を大切にしていくことがまず求められます。
実際には、そのようにしっかり心がけても、本当に実を結ぶ出会いが頻繁にやって来るわけではありませんが、逆にそのような意識がなければ、たとえ本来相性が合う人との出会いでも、成就させることが極めて難しくなります。
たかが日程調整と軽んじず、ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきましょう。