特に、男性のお客様で、「高卒なんですが・・・」と学歴のことを気にされる方がいらっしゃいます。
確かに、社会的には、「東大卒」とか「早稲田大卒」などと言うと、とても聞こえが良いですし、「優秀」な方が相対的に多いのも事実でしょう。
難関の受験を乗り越える意志と努力は相当なものであったはずですし、そのことも適切に認められるべきだと思います。
私自身、恥ずかしながら、大学受験は3回経験しているので、ある程度は分かりますが、同時に何科目も勉強し、すべてについて非常に高い水準を維持するのは、並大抵のことではありません。
ただ、学歴がある方は、それを盾のようにして生きることも、ある程度は可能ですが、学閥が今でも存在しているようなごく一部の企業などを除き、ほとんどの場合、いつまでも学歴に頼って生きることはできません。
社会に出てからは、具体的にどのように働いてきたかなど、その人自身の言動が評価されるようになります。
受験勉強だけに偏ってしまった場合、「正しい答えを1つ」出すことに慣れてしまう傾向が強くなりますが、社会に出てしまえば、正解は1つとは限りませんし、極端な場合、「正解がない」こともあります。
そんな中で、さらに人間として成長していくためには、学歴に頼るのではなく、その力を応用して、様々な場面で活かしていくことが大切になります。
その一方、学歴にあまり自信がない方は、その分、早い時期から一生懸命に働いていらっしゃったり、社会経験が長くなることで、人間的により成長されるケースもあります。
社会の中で、地道にコツコツ頑張ることほど、自分を成長させてくれることはないでしょう。
私の周りにも、そのような方は多くいらっしゃいます。
文字通り、自分自身の力で培ってきたものなので、ブレがなく、説得力があるのが特徴ですね。
しかし、良し悪しは別にして、学歴という「鎧」があまりない分、油断してしまうと、挽回するのに時間がかかってしまうこともありますので、努力を続けることが大切です。
「本気で」結婚したいと考えている異性にとって、学歴という条件が最後まで優先順位が高いことは、あまりありませんし、逆に、最後まで学歴だけに固執する方は、結婚後に幸せになれる可能性は高くないのが実情です。
なぜなら、学歴は、その方を表すひとつの要素でしかなく、それ以上でもそれ以下でもないからです。
学歴だけにこだわるような方は、こちらから遠慮しておいた方が無難かもしれません。
結婚生活は、本当に、日常の連続です。
週1~2回デートする恋愛とはワケが違います。
例えば、恋愛であれば、「慶応大卒の彼氏がいる」と自慢できたとしても、子どものおむつを替えるのに、その学歴がどれほど役に立つのでしょうか。
これは、極端な例かもしれませんが、日常の中で、お相手のことを思いやり、お互いに感謝の気持ちを伝え合い、助け合えることが、何よりも大切なはずです。
もちろん、生計を立てていくために、学歴があって、しかも、収入がある方と結婚できれば、計画を立てやすいというメリットはあるかもしれませんが、今は、あらゆる意味で激動の時代です。
明日、何が起きても不思議ではないような世の中で、一番大切にしていくべきことは、お互いへの信頼関係ではないでしょうか。
学歴に自信がある方は、それを一つのアピールポイントとして活動されると良いですし、自信があまりない方は、ご自身ならではの経験を前面に出してアピールされると良いです。
どちらが良い悪いではなく、ご自身と、残りの半生を一緒に歩んでいける方を見つけることが大切です。
大勢の異性に振り向いてもらう必要はなく、たった一人の異性と分かり合えたら良いのですから。