営業や大きな交渉を伴うお仕事などでは、「駆け引き」が重要な要素を占めることも少なくないでしょう。
国と国との外交などになれば、お互いの国益のために、凄まじいレベルでの「駆け引き」が日常茶飯事に行われていることでしょう。
しかし、婚活で、いくら自分が望む条件の方と結婚したいからと言って、今後の半生を共にするかもしれない方に、「駆け引き」を仕掛けることは禁物です。自分では駆け引きしているつもりはなくても、無意識に、お相手にそのような印象を与える言動をしてしまう方も、意外と多いようです。
例えば、お互いに、お見合い相手をどういう条件で検索していたかなどの話題になってしまうと、お互いを「条件」でしか見られなくなってしまい、お相手のことをまっすぐに見ることができなくなってしまいます。
そのような類のことは、確かに、気になってしまうことではあるかもしれませんが、それは、礼儀として話題に触れないようにしたいものです。
仮に、この例に限らず、「駆け引き」をして結婚できたとしても、残りの人生、大切な家庭でずっと駆け引きをして生きていかないといけなくなります。
そんな人生が充実したものになることはないでしょう。
あまり家庭がうまく行っていない友人や知人たちの話を聞いていると、やはり、意識的か無意識的かはともかく、重要な局面で何らかの「駆け引き」をしてしまっていることが多いですね。
お互いに人間ですので、長所もあれば短所もあります。
その短所を協力し合って頑張って生きて行こうとする姿勢が、幸せな家庭生活に繋がるのですが、そこで、駆け引きをしてしまえば、必然的に、信頼関係は破綻の方向へ向かってしまいます。
相性が合うかどうかは、あくまで結果であり、その過程では、お相手に関わらず、お相手への誠意を尽くすという姿勢が、いざ本当にご自身と合う方と出会えたときに、そのチャンスを逃さないためのとても大切なポイントでもありますし、結婚後の幸せな生活にも大きく繋がっているのです。
婚活を成功させるためだけでなく、一生の伴侶を探す過程で、いたずらに駆け引きをして、婚期を遅らせてしまったり、十分な信頼関係を築けなくしてしまったりすることのないように注意したいものですね。