その方は、結婚相手としてふさわしいパートナーですか?

婚活を始めようと思い、出会いパーティ、合コン、ネット系サイト、結婚相談所など、どんなチャンネルを利用して、いろんな異性の方とお会いしていくと、当然のことながら、お話が合う方もいらっしゃれば、残念ながら、お話が合わない方もいらっしゃいます。

後者については、いつも申し上げていますように、「次も頑張りましょう!」ということで、粘り強く取り組みことが一番大切なことですが、意外な盲点にハマってしまう可能性があるのが、前者なのです。

 

お互いの身の上話や仕事の話など、いろんな話題について、気軽にざっくばらんにお話が弾み、心地よい状態が続いてくると、「おっ、この方とは良い雰囲気になれてきたかな?!」と、手応えを感じ始めます。

そして、休日やお仕事帰りなどに、気軽にお会いして、日常の何でもない話題についてお話して、コミュニケーションが深まっていきます。

 

すると、ご自身としては、婚活を頑張っているわけですから、当然のことながら、異性として、つまり、結婚相手の候補としてふさわしいかもしれないと思ってお付き合いを続けるわけです。

婚活の場で知り合って、気軽にいろんなお話ができ、しかも、会話も弾むわけですから、当たり前ですよね。

 

もちろん、多くの場合は、結婚相手の候補として、そのまま良い関係を築いて行かれて、見事にゴールインということになるのですが、時々、意外な落とし穴にはまってしまう場合があります。

それは、知り合ってからずっと、どんなことでも話ができて、一緒にいて楽しいし、気が合う人と思っていた方に対して、実は、仕事上のパートナーとして見ていたというような場合です。

 

「えっ?!」と思われるかもしれませんが、このような意外な思い違いに気付けないことが、特に、女性の方に多いです。

お相手の方とは、どんなことでもお話できるし、お互いの気持ちを汲めるし、信頼関係を築けると思っていたのに、実は、無意識に、職場での関係を前提としてしまっていて、結婚生活を具体的にイメージしてお付き合いしていなかったことに気付くということが、実際にあるのです。

 

先日、無料カウンセリングに来られた女性も、何年もお付き合いされていた方がいらっしゃったとお聞きしていましたので、さぞかし、結婚秒読み段階まで進まれたのだろうと思って、お話を伺っていました。

しかし実際には、それだけ長く付き合っていたのにも関わらず、結局、ご本人が、お相手に対して、お仕事上でとても信頼できるパートナーとして考えていたということに気付かれたそうです。

 

ご本人も、そのことに気付いたときは、さすがにショックだったそうですし、何年もお付き合いしてからというのはあまりないケースですが、その思い違い自体は、そこまで珍しいことではありません。

やはり、仕事で求めたい信頼関係と家庭で求めたい信頼関係は、もちろん、基本的な部分(言葉のキャッチボールができること、ひととして信用できることなど)は共通することが多いですが、異なる部分も多いです。

 

簡単に言えば、仕事が「外」であるのに対して、家庭は「内」であることです。どんなに信頼できる関係だとしても、「外」である限り、自分が帰る場所は他にあるわけですし、都合が悪くなればある程度取り繕うことはできます。

 

しかし、「内」になると、それは日常そのものになり、他に帰る場所がないわけですから、必然的に、「外」で求める信頼関係とは異なって来ます。

特に、物理的に離れてお付き合いしている場合などは、注意が必要ですね。

お会いする頻度もあまり上がらず、お会いすること自体が「外」になってしまう可能性が高いからです。

 

もちろん、このような思い違いは、頻繁に起きることではありませんが、お相手のことだけを見てしまい、具体的な結婚生活をイメージできていないと、ふと我に返った時に、「あれっ??」ということになりかねません。

婚活でお相手とお付き合いするときは、非日常的なお会いの仕方ではなく、日常生活をイメージしたお付き合いをすることで、より実践的で効率的なお付き合いをできるように心がけたいですね。

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