「どうしてお互いに好きになって結婚したのに、離婚してしまう人がいるんだろう?」
これは、何も知らない無垢な子どもの頃に私が抱いていた大きな疑問のひとつです(笑)。
多くの統計やアンケート結果でほぼ全てと言ってもいいくらいで離婚理由1位になるのが、「性格の不一致」。
最近たまたま知り合った人の中で、離婚経験者や秒読み段階の人と何人も話す機会が続きました。
そこで改めて感じたのは、
「性格が合うかどうか」ではなく、「生きていく上で前提とする判断基準が似ているかどうか」
それが極めて大切ということです。
性格が優しい、活動的、おとなしい、前向き、控えめなどということが完全に一致することはまずあり得ません。
しかし、たとえそういう性格の要素がある程度違っていても、生きていく上での判断基準が、
感性なのか経済性なのか
仕事なのか家庭なのか
自立なのか協力なのか
挑戦なのか安定なのか
そこが似ていれば最終的に離婚という結果には繋がりにくいのだなと改めて強く感じました。
もちろん、そのような判断基準も何かのきっかけで大きく変わることがあるので、結婚前に確実に把握することは難しいかもしれないですが、円満な夫婦生活にとって本当に重要なことだなと思いました。
たとえば、20代前半の若い時に結婚した場合は、あまり社会経験もなく、お互いの判断基準などよく分からない状態であることが多いです。
そして、子どもが成長するにつれて、お互いの判断基準が経済性と感性に大きく分かれていき、完全に別な基準になってしまうようなことがあります。
そうなれば、もはや一緒に生きていくことは難しいということになります。
婚活では、一緒に生きていくために相性が合うか、お互いに居心地の良さを感じられるか、経済的に生活していけるかということが一番大事です。
ただその中で、大きな価値判断の基準が自分に近いのかどうかをできる限りしっかり確認しておくことが絶対に欠かせません。
そうでなければ、単に意見が違ってケンカして翌日に仲直りするというレベルではなく、思考が完全に相容れないものになってしまい、話し合う余地すらなくなってしまうからです。
お互いが前提とする価値基準が違うというのは、それくらい決定的なものです。
そうならないためには、目の前のデートを楽しむだけでなく、時には腹を割って本音で語り合うことも必要です。
結婚するには勢いが必要と言われますが、勢いだけでは大きな後悔を招くこともあるので、注意してくださいね。