「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、私たちは、自分が生まれ育った環境、自分が無意識に培ってきた常識感を「当たり前」として生きています。
そして、数十年も生きてくれば、その感覚が経験の積み重ねで研ぎ澄まされてくる面もある一方で、ともすると、固まった考え方から物事を決めつけてしまう危険性もあります。
特に婚活の場合、普段の生活では絶対に出会わない異性と会うことも多いですので、お相手が、自分が接したことのない業界の人や、自分とはまるで違う家庭環境で育った人などであることもよくあります。
そういうときには、つい知人の話やテレビ、ネットで聞いた噂程度の内容から決めつけてしまうことが少なくありません。
また逆に、自分がよく知っている業界や環境の人であれば、自分の経験値から「こうに違いない」と決めつけてしまうこともあります。
男性だから・・・
女性だから・・・
一人っ子だから・・・
実家暮らしだから・・・
東京生まれだから・・・
地方出身だから・・・
長男・長女だから・・・
末っ子だから・・・
看護師だから・・・
銀行員だから・・・
自営業だから・・・
などなど、知らず知らずのうちに、相手は「こんなふうに考えている、こんな経験をしている」に違いないと決めつけてしまっていることは多くないですか??
もちろん、すべてを客観視することなんてあり得ないわけですし、自分の主観で物事を見るのは当然なので、ある程度の思い込みが入るのは仕方ありません。
ただ、だからと言って、「決めつけてしまう」のは全くの筋違いです。
男性の中におとなしい人はいますし、女性の中にも活発な人もいます。
一人っ子でも生活感があまりない人もいますし、実家暮らしでもしっかり生活感がある人もいます。
特に、お相手との人間関係が軌道に乗るまでは、意識的に決めつけないようにして、シンプルに「その人」という人間に関心を持つことが非常に重要です。
逆に、あなたが、上記のように根拠なく決めつけられたらどう感じるでしょうか?
きっと、「えっ?!私の何を知ってそう言っている?」と思うはずです。
私たちはみんな、それぞれに一生懸命に生きてきて、今があります。それを勝手なステレオタイプで決めつけられるのは、とても不快なものです。
時々、「相手に関心を持つ」ということが分からないと感じる人もいます。
そういうときは、お相手を「男」「女」「一人っ子」「実家暮らし」「東京生まれ」「地方出身」などという属性で判断するのではなく、「その人」が今まで何を感じ、何を考え、どのような思いをしてきたかということを感じられるように、会話をしていくと良いです。
あなたも、属性に関係なく、自分という人間に興味を持ってもらえると嬉しいですよね。
ぜひ、属性に囚われず、お相手という人間を見るように心がけてましょう。