「お見合いでの会話って何を話せばいいの??」
初めて会う異性で、もしかすると結婚するかもしれない相手……意識すればするほど、どんな話をすればいいかわからなくなるものです。
でも、お見合いでの会話も、ポイントをきちんと押さえればそんなに難しくありません。
そこで今回は、お見合いで会話を盛り上げるポイントや、どんなことを話せばいいかをお伝えします。相手を不快にさせてしまうNG質問例や注意点もご紹介しますので、最後まで読むと、お見合いでの会話に自信がつきますよ。
さっそく、お見合いが盛り上がるためのポイントから見ていきましょう。
お見合いが盛り上がるためのポイント
ここでは、お見合いが盛り上がるためにとくに重要なポイントをお伝えします。
【ポイント1】会話のキャッチボールが成立する
実際のキャッチボールでは、投げ手が受け手の捕りやすいボールを投げて、受け手がそれをしっかり受け取る必要があります。
それと同じように、会話でも、話し手は自分の考えや情報をはっきり伝えるために、聞き手がわかりやすい言葉を選び、聞き手はその情報をきちんと受け取り、理解しようとする努力が大切です。
話し手と聞き手が協力し合ってこそ、お互いに意見や感想を交換、理解し合えてスムーズなコミュニケーションが成立するのです。
そのためには、お互いに下記の姿勢があることが欠かせません。
- 相手の話を尊重し、最後までしっかり聞く
- 自分の意見や思いをはっきりとわかりやすく伝える
- 相手の話に対して適切に反応して、理解していることを示す
- 会話の流れに応じて、話題や反応を柔軟に調整する
お互いに上記の姿勢を大切にして会話のキャッチボールが成立することが、「結婚相手として価値観が合うか?」などの本質的な話に進むための大前提です。
会話が成立しないと何も始まらないですね。
そうですね。基本中の基本なので、大切に考えてほしいです。
【ポイント2】お互いの人間性に興味をもてる
お互いに結婚願望があり、事前に詳しいプロフィールを見てから会うお見合いでは、どうしても容姿や年収などの「条件」を重視する傾向があります。
もちろん、最終的に結婚を考えるうえでは、条件もかなり大切です。ただ、それはお互いに好意を少しでも感じ始めてからのこと。
まずは、「どんな人なのだろう?」「どういうことをがんばってきたんだろう?」などと、お互いの人間性に興味をもてることがとても大切です。
具体的には下記のような内容です。
- 相手がどんなときにどのような気持ちになるのか?
- 相手はどんなことについて目標をもってがんばるのか?
- 相手が大事にしている考え方や、その考えをもつようになった理由
- 問題をどのように解決していくか?
- 過去のどんな経験が相手の人生に大きく影響しているか?
このようなことについて、お互いに少しでも興味をもてると、自然に会話は盛り上がります。
【ポイント3】お互いに相手への違和感がない
会話が盛り上がるためには、お互いに相手への違和感がないことも欠かせません。
これは意識的にできるものではありませんが、逆にいえば、違和感があればどんなにお互いにがんばっても会話を盛り上げることは難しいです。
たとえば、下記のような違和感があげられます。
- パッと見た印象で「生理的に無理!」と感じる
- 表情やしぐさ、視線
- 上から目線で話してくる
- 話がうまく伝わらない
- 常識感がちがう
このほかにもたくさんあげられますが、このような「人間性」としての相性で違和感がなければ、自然に会話が盛り上がりやすいです。
なお、年齢・年収・地域などの「物理的」な条件に対する違和感は、二人の相性がよく、信頼関係を築ければ、協力して乗り越えられるかもしれません。そのため、少し様子を見てもいいでしょう。
なんとなく違和感があるときって、迷っちゃいます。
人間性での違和感があるときは、無理しないほうがいいですね。
お見合い前に準備しておくこと
ここで、お見合い前に準備しておくべき大切なことをお伝えします。
「どうして、今さら準備の話なの?」と思うかもしれませんが、お見合いでの会話を盛り上げるためには、お見合い前の準備がとても大切だからです。
日程調整をスムーズに行う
お見合いの日程調整をスムーズに行うことは、お見合いの会話を盛り上げるための絶対的な条件です。
どちらから申し込んだかにかかわらず、相手への配慮ある対応をしたり、速やかに返事をしたりという礼儀は、本当に重要といえます。
この段階で、自分が申し受けだから※といって自分勝手な対応をとれば、相手は実際に会う前に気持ちが下がるでしょう。
※お見合いでは一般的に、お見合い場所などについて申し受け側の希望が優先されます。
いくら、自分に都合のいい日時や場所でお見合いを設定できても、スタート時点で相手があなたにネガティブな気持ちになっていれば、本末転倒ですよね。
実際、私は結婚相談所を8年以上運営していますが、日程調整の段階でつまずいたご縁が成就したことはほぼまったくありません。
えーっ!日程調整ってそんなに大事なんですね?!
めちゃくちゃ大事です!軽く考えている人が多いので注意してほしいです。
自分のプロフィールをしっかり整える
お見合い前に、自分のプロフィールをしっかり整えることで、実際に会ったときの会話が広がりやすくなります。
けっして奇をてらった内容である必要はなく、誠実なものがいちばん好ましいです。
少なくとも下記のようなポイントには気をつけましょう。
- あまり軽く書きすぎない(絵文字や記号を乱用しない)
- お相手が思わず聞きたくなるような、フックになる要素を入れる
- 自慢話や趣味話を列挙しない
- 読み手の気持ちを意識して書く(ひとりよがりにならない)
- ブランクの項目はつくらない
お見合いの会話において、最初のきっかけはプロフィールしかありません。しっかり整えておきましょう。
相手のプロフィールをチェックして質問を考える
相手のプロフィールを事前にきちんとチェックして、話題を広げられそうな質問を考えておくことも欠かせません。
お見合いで会ったときに、プロフィールを読んでいればかんたんにわかるようなことを聞いてしまうと、それだけで相手は冷めてしまいます。
もちろん、すべてを細かく覚えるのは難しいですが、下記のような項目くらいはわかる範囲で押さえておきましょう。
基本情報 | 年齢・地域・学歴・婚歴 |
家族構成 | 兄弟姉妹の有無・親との同居状況 |
仕 事 | 職種・忙しさ・仕事に対する考え方 |
趣 味 | 休日の過ごし方・興味のあること |
結婚観 | 子どもがほしいか・共働き希望か |
大切なのは、これらの情報を把握しておくことであり、実際のお見合いでこれらについて細かく確認することではありません。
実際にお見合いでどんなことを話せばいいかについては、次章でご紹介する内容を参考にしてくださいね。
今まであまりチェックしてなかったかも…。
そういう人は意外に多いんですよね。基本的な礼儀として、相手のプロフィールをちゃんと確認しておきましょう。
お見合いでは何を話すといい?
では次に、お見合いで具体的にどんな話をすればいいかを見ていきましょう。
二人に共通していること
まず、お互いのプロフィールから二人に共通していることをきっかけにすると、会話が広がりやすいです。
初対面では、お互いに緊張しているものですが、何か共通するものが見つかるだけでホッとするもの。
下記のようなポイントに注目すると、ヒントが見つかるかもしれません。
- 出身地域、出身校、専攻分野
- 職種、職場でのポジションや役割
- 趣味のジャンルや旅行で行ったところ
- 生まれ育った家庭環境(一人っ子、長男長女、末っ子など)
- 生活リズム(朝型夜型、健康への関心など)
ただ、共通点の話だけを長く続けてしまうと、お互いのことを知るチャンスが減ります。会話がある程度温まったら、次の話題へ移るようにしましょう。
共通点があると話しやすいですね。
会話のきっかけづくりには最適ですね!
相手が興味をもっていること
自分が話すことに一生懸命になるより、相手が興味をもっていることを話題にするほうが、自然と会話が広がります。
「お見合いだからがんばって話さないと!」と、どうしても気合いが入りすぎて空回りしてしまう人が多いですが、相手について関心をもつことのほうが何倍も大切です。
たとえば、下記のようなものがあげられます。
- 読書、映画、音楽などの特定ジャンル、アーティスト
- テニスやゴルフなどのスポーツ、ジムやヨガなどのトレーニング
- 旅行やハイキングなどの経験
- 絵画、演劇などの芸術分野への関心
- 英語の勉強などの向上心がある取り組み ・ペットや動物への関心
あなたが興味のないものでも、関心をもって聴いてくれると、誰でもうれしいもの。そこから会話が新しく展開することも多いものです。
自分が話すことより、相手の興味のあるものに関心を示しましょう。
相手が大切にしている考え方やがんばってきたこと
共通点や相手の興味のあることで会話が温まってきたら、相手が大切にしている考え方やこれまでがんばってきたことについて話題を振ってみるといいです。
どんな人でも、自分の考え方や経験に興味をもってもらえると、うれしくなって話したくなりますよね。
具体的には下記のような内容がおすすめです。
- 仕事への姿勢(目標やワークライフバランスなど)
- 家族に対する考え方
- 学生時代や仕事でがんばってきたこと
- 個人的にとても苦労したこと
- 人間関係で大切にしていること
間違っても「どこで」「誰と」などの個人情報には触れないことが大前提。あくまで内面的な話にフォーカスすることが大切です。
たしかに、自分の考えなどに興味をもってくれるとうれしいですよね。
そうなんですよね、まず「異性」としての前に「人」として相手に興味をもつことがポイントです。
自分が大切にしている考え方やがんばってきたこと
相手の話である程度盛り上がったら、今度は、あなたが大切にしている考え方やこれまでがんばってきたことについて話しましょう。
相手のことを聴く姿勢はとても大切ですが、逆にそれだけでは、相手は「自分のことばかり聞かれた」と思ってしまいます。
ここで、勢いあまって自慢話を長々と話したり、反対に自分のことをあまりに話さなかったりすると、会話が一気に冷えてしまうので注意が必要です。
客観的な情報より人柄が伝わるエピソード
お見合い全体を通して、できるだけ客観的な情報よりお互いの人柄が伝わるエピソードを中心に話すと、会話が盛り上がりやすいです。
会話が温まるまではしかたないですが、仕事や地域などの客観的な情報はプロフィールに載っています。そのような情報のやりとりに終始すると、採用試験の面接のようになるので気をつけたいところです。
たとえば、下記のように視点を変えてみるといいでしょう。
- 厳しい仕事をやりぬいた
⇒目標達成に向けて責任をもつとともに、多くの人に助けてもらう大切さに気づいた - 週末はできるだけ家族で夕食をとっていた
⇒当たり前にみえる家族との時間が幸せだと実感した - 部活やプロジェクトでキャプテンやリーダーを担った
⇒チームをまとめていくなかで、リーダーシップやメンバーとの協調性について学んだ - 学生時代にアルバイトをたくさん経験した
⇒さまざまな人と関わることで、社会の大変さを垣間見た - 山登りが好き
⇒自然のなかで過ごすと、心がとてもリフレッシュしてまたがんばれる
同じ情報でも、その事実だけ伝えるより、あなたや相手の気持ちがのったエピソードのほうが何倍も心に響きます。
いろいろ大事なポイントがあるんですね!
会話は流れがあるので、この通りにいかないことも多いですが、ここにあげたようなことを心がけるとうまくいきやすいですよ。
お見合いでやってはいけない質問例
お見合いでどんな話をすればいいかを見てきましたが、ここでは逆に、お見合いではNGの質問例をご紹介します。
自分としては何気なく言ったことでも、相手の心象はとても悪くなるので注意してくださいね。
【NG質問例1】過去の恋愛経験・婚活状況
お見合いで過去の恋愛経験や今の婚活状況を聞くのは、完全にNGです。
実際には深く考えずに聞いてしまっている人もいますが、本当に印象が悪いのでやめましょう。
もちろん、過去の恋愛などについても笑い話にできるくらい仲良くなってしまえば、時と場合によってはそういう話題をしてもいいと思います。ただ、関係性がゼロのお見合いで聞くのは、まさに百害あって一利なしです。
とくに、下記のようなことを聞いたことがある人は要注意です。
- 「今まで何人くらいとお付き合いしましたか?」
- 「最後の恋人と別れたのはどうしてですか?」
- 「過去の恋愛でいちばん長かったのはどれくらいですか?」
- 「婚活を始めてどれくらいになりますか?」
- 「お見合いは何回くらいしましたか?」
気になる気持ちもわかりますが、このようなことを聞いても、前向きな話にはまったくなりません。興味本位で安易に聞かないようにしましょう。
こういうことを聞かれると、一気に冷めますね。
そうなんですよね、自分が聞かれるといやな気持ちになるのに、相手には何気なく聞いてしまいがちなので、要注意です。
【NG質問例2】お見合いを申し込んでくれた理由・受けてくれた理由
お見合いを自分に申し込んでくれた理由や、自分からの申し込みを受けてくれた理由を聞くのも、間違いなくNGです。
お見合いが成立したうれしさから聞きたくなるかもしれませんが、相手にとっては不愉快でしかないため、絶対に気をつけましょう。
- 「どうして、私にお見合いを申し込んでくれたんですか?」
- 「私のどのあたりが気に入って、お見合いを受けてくださったのですか?」
- 「私のプロフィールで不安に感じたことはありますか?」
- 「ほかにいい人がいなかったから、私からの申し込みを受けてくれたんですか?」
- 「私以外にもお見合いを申し込んでいる人はいますか?」
上記のような質問をしてしまった時点で、そのお見合いはほぼ「終了」と思ったほうがいいです。それくらい危険なので、うっかり聞いてしまわないようにしましょう。
【NG質問例3】結婚後についての条件確認
お見合いで、結婚後の具体的な条件について確認するのも、けっしていい印象を与えません。
もちろん、家庭の事情などで親との同居希望があったり、転勤の可能性があったりする場合などは、お見合いの後半でやんわり確認するのはしかたないでしょう。
ただ、下記のようなことを安易に聞いてしまうと、条件闘争のようになるので注意が必要です。
- 「結婚したら、どのあたりに住みたいですか?」
- 「結婚しても働き続けたいですか?」
- 「家事分担はどのように考えていますか?」
- 「子どもは何人ほしいですか?」
- 「結婚後の家計管理はどうしたいですか?」
いずれも実際に結婚したら大切なことばかりですが、関係性がない相手とこのようなことをイメージするのはとても難しいもの。まずは、ある程度の親近感や好意をもてることが大切です。
いきなり条件確認されると引いてしまいますね。
意外に多くの人がやってしまいがちなので、ほんとに気をつけてほしいですね。
【NG質問例4】容姿や詳しい健康状態
相手の容姿や詳しい健康状態についても、とてもデリケートで失礼にあたるので、お見合いで言及するのは避けましょう。
自分にとっては大したことがないと思うことでも、相手にとっては本当に傷つく内容であるかもしれません。
下記のような質問は絶対に避けましょう。
- 「年齢より若く見えますが、何かしていますか?」
- 「カッコいい/キレイとよく言われませんか?」
- 「今まで大きな病気になったことはありますか?」
- 「もう少し痩せたほうがいいと思いませんか?」
- 「健康診断の結果はどうでしたか?」
たとえ褒め言葉だったとしても、相手はいい気分になりません。このような発言にはくれぐれも注意しましょう。
【NG質問例5】具体的な個人情報
お見合いでいきなり具体的な個人情報を聞くのは、相手のプライバシーを侵害するだけでなく、あなたの信用も失うので、絶対に避けることが大切です。
個人情報よりお互いの人となりを知ることを重視して、会話をしていきましょう。
下記のような質問は、完全にNGです。
- 「勤務先の会社名を教えてください」
- 「最寄り駅はどこですか?」
- 「貯金はどのくらいありますか?」
- 「親御さんの職業は何ですか?」
- 「SNSのアカウント名を教えてください」
このような具体的な個人情報は、かなり親しくなってから自然な流れで知ることが望ましいので、先走らないように気をつけましょう。
個人情報を聞かれると、急に警戒心が強くなります。
女性はもちろんですが、男性でもいきなり個人情報を聞かれてうれしい人はいません。気をつけたいですね。
お見合いがうまくいく会話の進め方|会話例付き
では、ここからはいよいよお見合いを具体的にどう進めていくかについて、お伝えしていきます。
最初の挨拶における基本と見落としやすいポイント
先に「お見合い前に準備しておくこと」としてあげた下記の3点ができているという前提になりますが、お見合いは最初の挨拶から始まります。
- 日程調整をスムーズに行う
- 自分のプロフィールをしっかり整える
- 相手のプロフィールをチェックして質問を考える
挨拶は、相手に対する第一印象を決定づける瞬間なので、とても大切です。少なくとも下記の点には十分に気をつけましょう。
- 自然な笑顔で挨拶する
- 清潔感のある身だしなみを意識する
- 相手の目を見て、しっかりと名乗る
そのうえで、意外に多くの人ができていない大切なポイントがあります。
それは、待ち合わせで自分から声をかけるということ。
ホテルのラウンジ前などでの待ち合わせで、相手がどの人がわかりづらいときもあります。そんなときでも、間違ってもいいので「○○さんですか?」と積極的に声をかけることが大切。
男女どちらから声をかけないといけないというルールはありませんが、個人的にはやはり男性から声をかけたほうが、そのあとの印象はいいと思います。
最初の挨拶例
- 「こんにちは。三好と申します。本日はよろしくお願いいたします」
- 「はじめまして。三好と申します。今日はお時間をいただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」
- 「こんにちは。三好と申します。お会いできるのを楽しみにしておりました。今日はどうぞよろしくお願いいたします」
このような感じで、シンプルで丁寧な挨拶を心がけましょう。
挨拶って何気ない感じだけど、大切なんですね。
第一印象は3秒で決まるとも言われるほどですから、最初の挨拶はとても大切ですね。
話し始めでのきっかけのつかみ方
挨拶を終えると、いよいよ本題。
まずは天気などの無難な話から初めて、あとは「お見合いで何を話すといいか」でご紹介したような内容からきっかけをつくっていくといいでしょう。
具体的には下記のようなポイントを意識するといいですね。
- 天気や季節の軽い話題で、場を少し温める
- プロフィールから共通点を見つけていれば、その話題を振ってみる
- とくに共通点がなければ、相手が興味をもっていることに関心を示してみる
- どんなに大きなニュースでも、戦争やコロナなどのネガティブな話題はできるだけ避ける
- いきなり結婚に関する条件確認やデリケートな重い話題はしない
最初の段階で大切なのは、会話のキャッチボールを成立させることと、相手に関心をもっている姿勢が伝わることです。
この2つができないと、会話はどんどん尻すぼみになっていき、なんとなく表面的な雑談をして終了という結果になりやすいです。
そういう意味では、「3分間で自己紹介します」などと、一方的に話し出すようなことはやめましょう。面接のようにかたい空気になりますし、何より相手が「えっ?!自分もそんな自己紹介をしないといけないの?」とプレッシャーを感じて、あなたの話が頭に入りません。
話し始めは、お互いが安心して会話できる空気やテンポをつくることが大切です。
話し始めの会話例
- 「今日はいい天気ですね。温かくなってくるとうれしいですよね」
- 「大阪のご出身なのですよね。私も関西の生まれなので、勝手に親近感をもってしまいます」
- 「営業のお仕事がお好きとありましたが、どのようなところにやりがいを感じられますか?」
このように次へつながりやすく、相手に関心をもっていることが伝わる内容がおすすめです。
会話の掘り下げ方ポイント
会話が温まってくると、表面的な話だけで終わらないように、話題を掘り下げていくことが大切です。
何でもかんでも掘り下げればいいわけではありませんが、相手が大切にしていることや興味を強くもっていることなどを詳しく聞いていくと、会話が盛り上がりやすいです。
たとえば、下記のようなことを心がけると、相手は喜んで話してくれるでしょう。
- 相手の話をもっと知りたいと興味を示す
- 話の内容に共感したことを伝える
- めずらしい体験の詳細を聞く
- 苦労話に心を打たれたことを示す
- 相手の将来への考え方について聞く
ここでも大切なのは、情報に焦点を当てるのではなく、相手の気持ちや考えに寄り添う姿勢です。くれぐれも詮索するような聞き方はNGですよ。
そうすることで、相手は「自分の話をちゃんと聴いてくれている」と前向きに感じて、会話が弾むだけでなく深まりやすくなります。
表面的な情報交換だけで終わると、まったく印象に残らないので、ぜひ話題をうまく掘り下げてくださいね。
会話の掘り下げ方例
- 「へぇ~!そうなんですね、もうちょっと詳しく教えてもらえますか?」
- 「それはおもしろいですね。どんなところがよかったですか?」
- 「その体験はすごく貴重ですね。どうしてそれに取り組もうと思ったんですか?」
- 「それは大変でしたね…。何か乗り越えるきっかけとかはあったんですか?」
- 「これからどんな仕事をしていきたいとお考えですか?」
このように、相手の気持ちを受け止め、さらに知りたいという姿勢を示すといいですね。
ついつい、表面的な情報交換だけで終わっていました…。
もちろん、どんなにがんばっても相性が悪いと会話は広がらないのですが、このようなことを心がけていると、いい人が見つかればあっという間にゴールインできます。
お見合いでの別れ際のポイント
どんなにお見合い中の会話が盛り上がっても、別れ際をしっかり締めることが大切です。
「終わり良ければすべて良し」という言葉があるくらい、終わり方の印象がとても強く残ります。それだけに、最後まで油断しないようにしましょう。
少なくとも下記のようなポイントには気をつけたいですね。
- 簡潔に、でも礼儀正しく挨拶する
- 感謝の気持ちをきちんと伝える
- 無理に駅まで一緒に行こうとしない
- いたずらに次回を期待させる言葉を言わない
- 身だしなみは最後までしっかり整える
よほど意気投合した場合は別ですが、基本的には、大人としてお店の前で挨拶して別れるのが望ましいです。
いろいろな考え方がありますが、私はお見合いの別れ際についてはあっさりくらいのほうが、相手に余計なプレッシャーを与えずにいいと思います。
お見合いは「腹八分目」くらいで終わらせて、次につなげましょう。
別れ際の会話例
- 「今日はありがとうございました。お手洗いに寄っていきますので、ここで失礼します」
- 「お会いできてうれしかったです。電話を一本してから帰りますので、どうぞお先に…」
- 「今日は貴重なお時間をありがとうございました。またお話できるといいですね」
これくらいあっさり終わらせると、大人らしい対応になりますね。
お見合いでの注意点
こちらでは、多くの人が見落としがちなお見合いでの注意点をご紹介します。先ほどお伝えしました「会話の進め方」と合わせて確認してみてくださいね。
【注意点1】マシンガントークや自慢話は絶対NG
男性に多いのですが、一方的に話し続けるマシンガントークや自慢話は、絶対にNGと心得てください。
しかも、マシンガントークや自慢話をする人にかぎって、「自分はそんなに話していない」と思っていることが多いので、本当に要注意です。
勇気を出して、周りの人に確認してみるといいですね。
たしかに、話が長い人や自慢話が多い人ほど自覚がないですね。
そうなんですよね、そういう人にかぎって自覚できていないことが多いので、難しいところなんですよね…。
【注意点2】相手が年下でもいきなりの「タメ口」はタブー
これも男性に多いのですが、相手が年下でもお見合いから「タメ口」で話すのはアウトです。
私が運営するエールマリアージュでも、女性のお客さまから「いきなりタメ口で話されて、ドン引きした」という話をけっこうよく聞きます。
本当に気をつけてくださいね。
【注意点3】共通点より共感を大切にする
趣味や出身地などの共通点があると話しやすいですが、それに頼りすぎると、結果としてお見合いはうまくいきづらいので気をつけましょう。
共通点は会話のきっかけをつかむ点ではとてもいいものの、表面的な情報交換だけで終わりやすいためです。
共感できるところがなければ、次の出会いへいけばいいだけのこと。目の前のわかりやすい共通点に惑わされないようにしましょう。
共通点があると楽しいので、ズルズルしやすいですね…。
その気持ちはよくわかりますが、本当に危険です。心を鬼にして、冷静にしっかり判断しましょう。
【注意点4】まずは条件確認より仲良くなれるかが大事
お見合いでは、結婚相手としての条件確認より、まず会話のキャッチボールが成立して仲良くなれるかどうかがポイントです。
「恋愛」とはちがう「お見合い」という言葉の響きから、お見合いではどうしても「条件」が優先されやすいと思われます。
まず、人として仲良くなれるかを大切にしましょう。
【注意点5】天気・時事的な話はほどほどに
会話のきっかけとして、天気や時事的な話は無難でとても便利な話題です。
コロナ禍真っただ中のとき、「コロナの話を15分くらいして疲れてしまった」という声をよく聞きました。
いくら関心が強い出来事があっても、お見合いでは相手のことだけに集中しましょう。
無難な話に逃げるのはよくないんですね。
その場はなんとなくやり過ごせても、本来の目的はまったく達成できないですもんね。
【注意点6】いたずらに褒めすぎない
自分に自信がない人に多いパターンですが、実際には思ってもいないのに、相手のことを褒めまくるのも危険すぎます。
心から「いい!」感じたときだけ、素直に褒める気持ちを大切にしましょう。
【注意点7】自分勝手なシミュレーションをしない
失敗を恐れるがあまり、相手のプロフィールから反応などを勝手に想像して、「こういう話にはこう返してくる」などと勝手にシミュレートするのは危険です。
恋愛下手さんほど、自分への不安から、お見合いのやりとりを勝手に想像してしまいやすいのですが、そんなシミュレーションはすぐ崩れるのでやめておきましょう。
変な小細工をするより、不器用でも自分らしさを出したほうがいいですよ。
下手にシミュレートして、それが外れたら余計に焦りそう…。
準備して少し安心していた分、焦りも大きくなりますよね。自然体がいちばんですね。
お見合いでの会話が続かないときのチェックポイント
ここまでお伝えしてきたような、お見合いへ向けて準備をしっかりして、話題も考えて対応したのに、会話が思うように続かないときもあります。
そんなときは、下記のポイントをチェックしてみてください。
【チェックポイント1】自分だけが話しすぎていないか?
何とかアピールしようと一生懸命に話していると、知らないうちに自分だけが一方的に話してしまっていることがあります。
自分では「5対5」の割合で話していると思っても、相手から見ると「8対2」や「9対1」で話を聞いている感覚になっていることは少なくありません。
自分では気づきにくいポイントだけに、相手との会話バランスをより慎重に考えるようにしましょう。
ひとりよがりにならないように気をつけないといけませんね…。
お見合いの現場では冷静になりづらいかもしれませんが、本当に大切なことですね。
【チェックポイント2】相手を否定したり困らせたりしていないか?
自分では何気ない言葉だと思っていても、相手を否定したり困らせたりしていることもあるので、要注意です。
相手は否定されたと感じると、自分から話さなくなっていくので、会話は盛り上がらなくなってしまいます。
とくに、下記のような発言をしないように気をつけたいです。
- 「それは普通じゃないですよね」
- 「そんなことを気にするんですか?」
- 「○○さんはわからないと思いますが」
- 「もっと早く気づければよかったですね」
- 「私はちがうと思いますよ」
相手の考えや気持ちを尊重しない姿勢は相手にすぐ伝わり、ご縁が遠のいてしまうので注意しましょう。
【チェックポイント3】会話の流れを相手に任せていないか?
会話の流れを相手に任せてしまっている場合、しばらく時間が経って相手が疲れてくると、会話が続かなくなります。
自分が人見知りだったり消極的だったりして、相手のコミュニケーション能力が高いとよく起きるパターンです。
相手もがんばって話題を広げてくれたり、新しいテーマを振ってくれたりするのですが、相手に任せっきりにしていると疲れてきて、「もういいや!」となってしまいます。
コミュニケーションに自信があまりなくても、自分からも相手の考えや気持ちに共感する姿勢を示すなど、会話を盛り上げる姿勢を示しましょう。
自分からも会話をつくっていく姿勢が大事なんですね。
そうですね、先にもお伝えしたように、会話のキャッチボールが成立しないと、次にはつながらないですからね。
お見合いで質問がないときの対処法
ここでは、上記のような対応をすべてがんばっても、相手から質問が来ないような状態になってしまったときの対処法をお伝えします。
【対処法1】自分から話題を振ってみる
相手からの質問がなくなり、会話が止まってきた場合は、自分から共感を誘うような話題を振ってみましょう。
- 「最近こんな新しいことに挑戦してみたんですが、○○さんは最近何か新しいチャレンジをしましたか?」
- 「学生の頃、よくアルバイトをしていました。○○さんは、アルバイトをしていましたか?」
- 「私は将来こんなことをしたいと考えています。○○さんは、将来どんなことをしたいですか?」
このように、ある程度話題の方向性を示したうえで、共感を誘うような話を振って反応を見てみましょう。
自分から改めて話題を振ってみると、反応がわかりやすいですね。
そうですね、自分にまだ興味があれば、ちゃんと返してくれるはずですからね。
【対処法2】あまりに反応がなければ早めに切り上げる
ここまでご紹介してきたことをすべてやり尽くしても、会話が盛り上がらない場合は、ご縁がなかったということです。
残念ですが、いさぎよくあきらめましょう。あとは表面的な雑談でお茶を濁して、無理のない範囲で早めに切り上げていいです。
最初にお伝えしましたように、会話のキャッチボールが成立しなければ、どんなにこちらががんばっても先には進めません。
反省できるところは反省して、さっさと切りかえて次の出会いへ向かいましょう。
お見合いの会話は改善できます|お気軽にご相談ください
お見合いでの会話は難しそうに感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば、そんなに難しくありません。
お見合いの会話が盛り上がるためには、次の要素が必要です。
- 会話のキャッチボールが成立する
- お互いの人間性に興味をもてる
- お互いに相手への違和感がない
お見合い前に準備すべきことをしっかり準備して、下記のような話題を中心に話しましょう。
- 二人に共通していること
- 相手が興味をもっていること
- 相手が大切にしている考え方やがんばってきたこと
- 自分が大切にしている考え方やがんばってきたこと
- 客観的な情報より人柄が伝わるエピソード
お見合いでNGの質問や注意点に気をつけても会話がうまくいかないときは、次のポイントをチェックするといいです。
- 自分だけが話しすぎていないか?
- 相手を否定したり困らせたりしていないか?
- 会話の流れを相手に任せていないか?
上記のポイントを理解しても「やっぱりお見合いは難しいなぁ」と感じたときは、ご遠慮なくエールマリアージュまでご相談くださいね。
お見合いの会話は改善できます。
私自身の豊富な婚活経験や、結婚相談所4091社から「お見合いが多い相談所上位150社」に選ばれた実績をもとに、あなたの悩みや課題に合ったアドバイスをさせていただきます。
エールマリアージュのお見合いが多い理由はこちら↓からご覧くださいね。