人生数十年も生きてくれば、いろいろな経験をしているものですし、他人に自慢したくなるようなこともあれば、逆に、他人には絶対言えないようなことも一つや二つあるものです。
恋愛においても、過去に、周りが驚くような大恋愛をしたと思えば、大失恋をしたことがある方もいれば、実は数十年の間、異性とお付き合いしたことがないという方もいます。
どんなことにおいても、過去の経験から学ぶことはとても大切です。
私は、広い意味で「学ぶ」という行為は、私たち人間の中で、最も大切な要素の一つであると思っています。失敗したり、痛い目に遭うからこそ、「次はこうしよう」という知恵が出てくるものです。
しかし、過去の恋愛から学ぶということと、過去の恋愛を引きずるということは、過去に焦点を当てているという点では同じでも、意味合いは全く異なります。
前者は、過去の恋愛における成功や失敗の経験から、次に活かすべき教訓を見つけ、自身の言動に工夫を加えていくのに対し、後者は、過去の成功体験や失敗の経験から、「あの時が○○だったから、次も○○だろう」というように、過去の経験から、自身の言動の範囲を狭めてしまうことを意味します。
お客様とお話させていただいていても、
「今こうして、婚活をしないといけないなら、あの時の彼氏と結婚しておけばよかった」
「30年以上も恋人がいないから、なかなか難しいかも」
などというように、ご自身のこれまでの経験や状況を意識しすぎて、自らの可能性を狭めてしまっている方もいらっしゃいます。
このお仕事をさせていただいて、いろいろなお客様とお話させていただく中で、とても強く実感することは、「ひとの人生って、ほんとに千差万別で、いろんな生き方があるんだなぁ」ということです。
自分の中では、数十年頑張って生きているつもりでも、それは自分の世界の中でのことであって、皆さまお一人お一人、本当にすごい人生を歩んで来られているのだなぁとつくづく感じます。
それは、裏を返せば、婚活において、「自分は、こういう人間だ」と決めつけることには、ほとんど意味がないということです。
自分では苦い経験だと思っていても、ある方から見れば、とても人間らしくまっすぐしていて気持ちのよいことかもしれません。
過去の経験から学ぶことはあっても、引きずることはしないで、良い意味で、常に、なるべくフラットに考えるように心がけて、一つずつ行動を起こしてみてください。
それを繰り返していく中で、きっと、新しい変化が出てくるはずです。
頑張りましょう！
