最近、ニュースで、「東京の若者の間には、コストパフォーマンスが悪いから結婚しない」という人が増えているという記事を見ました。
時代の変化に伴う、価値観の多様化と言ってしまえば、それまでかもしれませんが、昭和40年代生まれとしては、いささか違和感を覚えてしまうというのが、正直な感想です。
確かに、「費用」という点から考えれば、婚活や結婚披露宴などから始まり、日常の生活費や教育費、住宅ローンや生命保険料・・・諸々の「コスト」がかかるのは事実です。幸いにも子宝に恵まれても、帝王切開になれば、予定以上の出費になったりしますし、家族が増えるにつれ、いろいろな費用はかかるようになります。
それでもやはり、個人的には、家庭を持つのはとても大切なことだと思っています。
今後、ますます社会を揺るがすくらいのインパクトを持ってくるであろう、高齢者の「おひとりさま」問題を持ち出すまでもなく、単純に、家庭を持つことで、自分がどんどん成長できますし、新しい世界を経験することができます。
例えば、私の場合、詳しくはまた別のカテゴリで書きますが、妻の出産の立ち会いをしたことで、人生観さえ、少なからず揺さぶられました。
24時間も分娩室で、気がおかしくなってしまうのではないかと思うくらい頑張っている妻の姿と、死にもの狂いで産まれて来てくれた息子を見ると、「無事」ってすごいと心の底から思いました。
父親としての責任感がさらに増したのは言うまでもないですが、この経験も、妻との丸の内ホテルでのお見合いから始まっているのですから、本当に感慨深いです。
とはいえ、やはり、コストも大事な問題のひとつです。
結婚するために無駄遣いをして、実際に結婚したときに困窮してしまうようでは、まさに、元も子もありません。
だからこそ、ひとつずつの出会いを大切にしていただき、お相手選びで、ご自身が絶対に譲れないことは何なのかを明確にしていくことが、早く納得できる結婚相手を見つけるための本当に大切な一歩です。