結婚に、恋愛的な「刺激」は不要です

お客様とお話させていただいていると、お見合いしたお相手は、「良い人で、魅力的な人ですが、ドキドキしないんです」と言われることがあります。

一緒にいて、心臓の鼓動が激しくなるような大恋愛の末に結婚するものだと思っていると、ドキドキしないことがいけないことのように感じてしまいがちです。

 

でも、お話していてドキドキしないのは、決して悪いとは限りません。

もちろん、お互いに好意を感じなかったり、相性が合わなかったりして、ドキドキしないということもありますが、会話が盛り上がってドキドキしないというのは、お互いに自然体で話せている可能性も高いです。

私が、妻とお見合いしたり、交際したりしていたときも、妻には少し失礼かもしれませんが、そこまで「ドキドキ」していたわけではありません。

 

しかし、初めて会ったお見合いで、他愛のない話で2時間以上、自然な雰囲気で話せたり、交際しているときも、お互いにお互いの気持ちを大事にしようとする姿勢が十分に感じられたりしたので、とても居心地が良く、この女性なら結婚して楽しく暮らせるかなと思ったものです。

もちろん、私の例が、すべての方にあてはまるとは思いませんが、恋愛相手と結婚相手を選ぶときの考え方を変える必要があるのは、事実ですね。

 

結婚は、一般的な恋愛と違って、日常の連続です。

週に1~2回デートするだけなら、その時間は、特別な時間になり、「今日は、どんな洋服を着て行こうか?」「どこで、食事しようか?」などと、ドキドキすることも多いでしょう。

 

しかし、結婚後の生活は、まさに日常なので、ずっとドキドキするということは、まずあり得ないです。

結婚した当初は、すべてのことが新鮮でドキドキするかもしれないですが、残念ながら、年月が経てば、環境に慣れてしまい、次第にそのような気持ちは薄れて行くものです。

 

例えば、これまで週1回の「ごちそう」であった大好きな料理を毎日食べられることになったらどうでしょうか、手が届かないと思っていた高級車を毎日乗れることになったらどうでしょうか。

きっと、しばらくの間は満足感で満たされて幸せいっぱいだと思いますが、時間が経てば、その状態が当たり前になって慣れてしまうでしょう。

私たちは、習慣の動物なので、モノや条件で満足することは、いずれ飽きてしまうことがほとんどです。

 

その一方、日常生活で、どんなことがあってもお互いに気持ちを伝え合い、理解し合える環境というのは、その時々で、微妙に異なった心境で満たされるので、飽きる可能性はとても少ないだけでなく、お互いへの信頼感や安心感を継続して持つことができます。

結婚生活では、むしろ、ドキドキ感より、食事や家事、仕事から出産、子育てまで、さまざまなことを協力して生きていくことが重要です。

細かいことから大きなことまで、お互いに協力し合って、助け合って一緒に歩んでいけることの方が、よっぽど大切です。

 

異性の魅力にドキドキすることは、とても楽しいですし、それだけで毎日がワクワクして過ごせたりするほどです。

しかし、そのドキドキが、毎日続けられるような人と結婚したいと思っていると、少し辛い結果が待っているかもしれません。

 

たとえ、その願いが成就したとしても、結婚して毎日一緒にいることが当たり前になり、付き合っているときには気付かなかったお相手のクセなども分かるようになって来ますので、「何か違う・・・」と思ってしまうことも少なくありません。

 

結婚生活には、そのような「刺激」はあまり必要ないです。

当然のことながら、お相手との記念日を大切にしたり、時には楽しい外食に出かけたり、そういう楽しみは必要ですし、むしろ、結婚してからも、意識して大切にした方が良いですが、いわゆる恋愛的な「刺激」、ドキドキ感はあまり重要視しなくて大丈夫です。

 

それより、お互いのことを尊重し合い、相談し合っていろんなことを進めることができ、一歩ずつ協力して歩いていけることが大切です。

まさに、「一生の伴侶」を見つけるわけですから、結婚後の生活も意識しながら、少しずつ頑張りましょう。

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