結婚相手と趣味が合わなくてもOK!

結婚相手の希望として、趣味が合うことを高い優先順位で挙げられる方がいらっしゃいます。

「ジョギングが好きだから、一緒に皇居の周りを走れる人がいい」「絵画鑑賞が好きだから、美術館巡りをできる人がいい」などなど、ご自分の趣味を共有できることを重視されるのです。

そのお気持ちはよく分かります。

自分の好きなことをパートナーの方と一緒にすることができれば、とても楽しいでしょうし、幸せなことです。

 

しかし、言うまでもなく、婚活は結婚相手を探すのが目的であり、単にデートする異性を探すのが目的ではありません。

 

結果として、趣味が合う方と出会うことができれば、それほどラッキーなことはありませんが、それを最初から重視するのはあまり得策とは言えません。

もし、ジョギングが好きな方と知り合えたら、ウェアやシューズ、走り方から東京マラソンの話まで、いろいろな話で盛り上がり、あっという間に時間が過ぎて楽しいかもしれません。

お若い方が、恋人としてお付き合いするなら、それで十分でしょう。

その過程で異性との関わり合いに慣れていくでしょうし、ひょっとすると、そのままゴールインということもあるかもしれません。

 

ただ、本当に早く結婚したい方が、趣味が合うことを大切にしすぎた場合、どうなるでしょうか。

例えば、一緒にジョギングをしたり、テレビでマラソンを見ているときに盛り上がれたとしても、家庭や仕事に対する考え方などをなおざりにしたり、分かり合えなかったりしたら、日常の一コマ一コマ、極端に言えば、ゴミの日にゴミをどちらが出しに行くかなどまで、協力して暮らせるかは分かりません。

 

細かいと思われるかもしれませんが、結婚するということは、そういうことです。

毎日毎日、寝食を共にして一緒に生きていくためには、日常の細かいことまで、ある程度は認め合い、譲り合い、助け合える信頼関係が何より大切です。

この辺りを誤解される方が、意外に多いのですが、趣味が合うかどうかは、結婚する上でそれほど重要なことはないのです。

 

逆に、結婚を考えられるくらいに信頼関係を築ける方なら、自然に、お互いの趣味にもある程度関心を持つようになるものです。

もはや、「ジョギングが好きだから」「美術館が好きだから」ということではなく、信頼するパートナーが好きなことだから、当たり前のように関心を持つようになり、自身の本当の趣味として共有できるかはともかく、少なくとも、お互いの趣味を認め合い、心地よく過ごせるようになるものです。

 

私は、幼い頃から野球が大好きで、今も時々、草野球でプレーするくらいですが、妻は、野球には全く興味がなく、どこかのチームが優勝してセールがあるとうれしいなというレベルでした。

でも、私が野球のことを話したり、テレビで見たりしているうちに、いつしか、私の好きなプロ野球チームの選手の動向を気にしたりするようになり、何度か、一緒に球場へ観戦にも行きました。

 

逆に、妻は、ジョギングが大好きで、何年か前に東京マラソンを完走したくらいの脚力の持ち主ですが、私は、野球が好きなくせに走るのが大嫌いで、野球の練習以外で走るなんて、考えられませんでした。

でも、妻が、楽しそうに川沿いを走ったりしているのを見ると、つい、一緒に走ろうかなと思ったりして、それが習慣になってくると、妻がいなくても、走ったりするようになりました。

 

価値観は、人それぞれなので、一概には言えませんが、趣味は、「合えばラッキー」くらいに思っていた方が、いろんなタイプの異性との出会いが広がりますし、何より、一時の勢いだけでなく、ある程度冷静に、お相手との相性を確認していくことができます。

ぜひ、「楽しい」だけでなく、「一緒に生きていきたい」パートナーの方と出会えるように、頑張っていただければと思います!

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