結婚したい!結婚しよう!と思い、一念発起したものの、思うように出会いに恵まれなかったり、出会えても長続きしなかったりすると、どうしても落ち込んでしまうものです。
私も、お見合いを10件申し込んで、10連敗したことも何度かあるので、お気持ちはよく分かります。
「運命的な出会い」に憧れたりしていると、「運」も大きな要素であると感じられ、特に、女性の方々は、運勢占いに頼ることも多いようです。
もちろん、「運」も大切な要素のひとつかもしれませんが、その前に、また、運勢を高めるためにもするべきこと、できることは、実は多くあります。
著しく自分勝手で他人をことを全く顧みないような方や、ひととしての常識が明らかに欠如しているような方を除けば、婚活がうまく行かないのには、必ず理由があります。
ここでは、特に、多くの方が陥ってしまいがちなポイントについて、アドバイスさせていただきますね。
① 頑張りすぎ / 頑張らなさすぎ
率直に申し上げて、婚活は、頑張りすぎても頑張らなさすぎても、うまく行かないことが多いです。
後者の方は、感覚的に分かりやすいかもしれないですね。
一生懸命に取り組んでいないということですから、ある意味で当然かもしれませんので。
ただ意外に多いのは、プロの私たちから見れば、もっと頑張った方がいいと思う方が、実際にはそれほど真剣に取り組んでいないのに、ご自身では頑張っている気になってしまっているパターンです。
お見合いパーティに参加したり、結婚相談所に登録したりするだけで、活動している気になってしまうことがあります。
ご本人が、頑張っていないという自覚があれば、実は大した問題ではないのです。
これから、もっと一生懸命に頑張れば良いわけですから、「さぁ、頑張っていきましょ!」という感じです。
厄介なのは、頑張っている気になっているだけで、今ひとつ、行動が伴っていないパターンですね。
これは、自分ではなかなか気づきにくいので、気を付けたいところです。
逆に、気合いが入りすぎて、頑張りすぎるのも、あまり良くないです。
お見合いパーティに毎週参加したり、相談所に登録してお見合いの結果に激しく一喜一憂したりするように、あまりに気持ちが前のめりになっているときも、残念ながら、あまりうまく行かないものです。
積極的な行動がなければ、婚活は成功しないと言っても過言ではありませんので、気合を入れて頑張ること自体は、とてもすばらしいことです。
ただし、それが空回りしてしまうと、冷静な判断がしづらくなり、結果的に、チャンスを逃してしまうということにもなりかねません。
せっかく一人の異性と良い感じになりつつあっても、次の人がもっといいかもしれないなど、大げさに言えば、まるで仕事をこなすかのように、お見合いなどをこなす感覚に、無意識のうちになってしまうこともあり得ます。
頑張りすぎても、頑張らなさすぎてもうまく行かないとなると、難しく感じてしまうかもしれませんが、要は、どんどん積極的に活動しつつ、目の前のことをひたすらこなすというようにならないように気を付けて、判断するときは、日常としての結婚生活をイメージしながら、なるべく長い目で冷静に判断するように心がけることが大切です。
② すぐに傷つき、立ち止まってしまう
婚活を始めて、いくら真剣に頑張っても、最初からうまく行くことは珍しいのですが、少し活動して順調に進まないとすぐに立ち止まってしまう方もいらっしゃいます。
例えば、お見合いを5~6件申し込んで、すべてに断られると、申し込むのを止めてしまったりするのです。同じ経験者から見ると、とてももったいないなぁと感じてしまいます。
お見合いを申し込んで、断られると、何となく、自分のことを全面的に否定されたような錯覚に陥ってしまいがちなので、お気持ちはとても分かります。
お見合いに限らず、少しつまずいたくらいで立ち止まっていては、いつまで経っても道は開けません。
本当に、納得できる結婚をしたいと思われるなら、少々のことではへこたれない気合いも欠かせません。
いたずらに根性論で押す気は全くありませんが、一生の伴侶を見つけるためですから、それなりに腰を据えて頑張る必要はあります。
立ち止まっている間に、どんどんチャンスが流れて行ってしまうのは、本当にもったいないです。
私も、婚活していたときには、軽く200回以上の申し込みをしていましたし、数えきれないくらい断られました。
もちろん、その分、たくさん落ち込みましたが、立ち止まったり、あきらめたりすることはありませんでした。
妻も同じです。
3ヶ月間、徹底的に集中して活動し、断られたり、断ったりの繰り返しだったそうです。
その中で、私を見つけてくれました。
世の中には、ご自分と合う方が絶対にいると信じて、頑張りましょうね!
③ 「婚活市場」で活動しているという視点を持っていない
「市場」と聞くと、株式市場や青果市場、魚市場など、金融やモノの売買が行われるところで、婚活とは相容れないと言う印象があるかもしれません。
人と人との出会いに、市場論理を持ち出すのはそぐわないという感覚になりがちだからです。
しかし、婚活も、結婚したい男性と結婚したい女性が、それぞれの希望に合う異性を求めて活動しているわけで、お互いのあらゆる「条件」(ここでは、単に年収や容姿などだけではなく、魅力になる要素全てを指します)を出し合い、相性を確認していきます。
その結果、年収の高い男性には多くの女性からのアプローチがあり、容姿端麗な女性には多くの男性からのアプローチがあるようなことになります。
そこには、紛れもなく、需要と供給の論理が働いており、まさに、市場の論理が否応なく適用されているわけです。
冷たいと思われるかもしれませんが、むしろ、このことをきちんと踏まえて婚活に取り組んだ方が、ご自身にとっての本当に幸せになれる結婚が近づいてくるのです。
この点を意識しないと、ご自身への申し込みは断り続け、ご自身からのお申し込みは断られ続けるという悪循環が起きたりしてしまうのです。
幸せな結婚のためには、ご自身の「理想」を追い求めるだけでなく、ご自身を必要としてくださる異性の中で、ご自身がより納得できる方を探すというスタンスの方が、意外に早道だったりします。
それは、妥協などではなく、本当にご自身と合う方を探すコツであり、幸せな日常を過ごすための知恵です。
一見、「市場」という冷めた論理を踏まえると、今までには気付かなかった魅力的な異性がたくさんいらっしゃることに気付けるはずです。
発想の転換も、時には大切です!
④ 自分の「軸」が定まっていない
自分の「軸」と言うと、何だか難しい印象がありますが、言い換えれば、結婚する上で、ご自分として絶対に譲れないことと譲ってもいいことを明確にするということです。
あれもこれも、異性にいろんなことを求めても、実現する可能性は低いですし、たとえ、それが実現したとしても、本当に幸せになれるとは限りません。
話を聴いてくれる、優しい、笑顔がいい、気持ちを汲んでくれる、仕事を続けさせてくれる・・・何でも良いのですが、これだけが実現すれば、後は、お互いに協力して乗り越えていこうと思えることがはっきりしていれば、他のことについては、寛大に考えていくと良いです。
この「軸」は、最初から明確になっている方もいらっしゃれば、いろんな方とお会いする中で、明確になっていく方もいらっしゃいます。
いずれにしても、ご自身の中で、結婚生活を営む上で最も大切な価値観や考え方を明確にしておくことで、本当に相性が合う方と出会えたときに、チャンスを逃さないことにつながりますので、ぜひ、意識してみてくださいね。
⑤ 方法を間違えている
そもそも、婚活の取り組み方が間違えている場合もあります。
もちろん、婚活の方法は、自由なのですが、例えば、30代から40代以降の方で、早く結婚したいと思われている方が、いわゆる出会いパーティに足繁く通ったとしても、良い出会いに巡り合える可能性は低いです。
なぜなら、本気で結婚したいと思っている方が少ないからです。
結婚したいとあまり思っていない異性といくらお会いしたところで、その先に進展する可能性は上がりません。
逆に、まだ恋人と楽しく遊びたいと思っている20代の方が、結婚相談所に登録しても、結婚を迫られるプレッシャーに耐えられず、有意義な時間を過ごせない可能性が高いです。
そのような方は、もっと気楽に取り組める活動に目を向けた方が良いでしょう。
婚活がうまく行かないときは、本当に、ご自身が望む結果を期待できる方法で取り組んでいるかを見直すことも大切です。
⑥ 過去を引きずりすぎている
婚活を始めても、元カレさんや元カノさんのことを忘れきれず、集中できていないパターンも、意外にあります。
ご自分では、過去の恋愛を吹っ切って、新しい出会いへ向かおうとしているものの、気持ちが追い付いて来ないのです。
当然のことながら、過去の恋愛が長く続いたものであったり、その中でショッキングなことがあったりすると、その影響は、より大きくなります。
そういうときは、無理に忘れようとするのではなく、③でお伝えしました婚活市場の論理にあてはめ、なぜ、ご自身とその方が最終的に結ばれなかったのか、冷静に分析してみると良いです。
私たち人間は、感情の動物なので、どうしても感情に引きずられがちですが、最終的に結ばれないということには、必ず、そうなった原因があります。
そのことを見つめることで、次の出会いでは、どういうところに気を付けた方が良いかがイメージできやすくなりますし、何より、元カレ・元カノさんのことを整理できるようになりますよ。
⑦ 実は、結婚を避けたい気持ちがある
これは、女性に比較的多いのですが、「結婚したい」と表向き言っておきながら、実は、心の中で、「結婚しなくてもいい」と思っていることがあります。
そんなカモフラージュをする必要はないと言ってしまえばそれまでですが、親御さんや周りの環境、世間体、プライド、いろんな思いから、「やっぱり、結婚しておいた方がいいかな」と思う方は、意外に多くいらっしゃいます。
実際、そのようなことを自覚しているお客様から、「いざ結婚が近づいてくると、たぶん、拒否反応が出てくると思うので、そのときは背中を押してくださいね」と言われることもあります。
どのような思いで婚活に取り組むかも自由ですが、「婚活がうまく行かない」と悩んでいるつもりでも、そもそも、ご自身があまり結婚したいと思っていない場合もありますので、ご自身の気持ちを整理することも大切ですね。
⑧ 年収があまりに低すぎる(男性)
結婚生活は、まさに日常の連続ですので、いくら相性が合ったとしても、最低限の経済力がなければ、生活は成立しません。
現代は、いろんな家庭の形があり、主夫として活躍されている方も少なからずいらっしゃいますので、一概には言えませんが、やはり、一般的には、男性が年収100万台や200万台などですと、不安に思ってしまう女性が多いのも事実です。
そのような場合は、パートナーを探すと同時に、ご自身の働き方も見直し、工夫できるようでしたら工夫してみて、少しでも改善していくと良いです。
男性の年収が低すぎると、非常に条件が厳しくなることは間違いないですが、それでも、あきらめたらそれまでです。
ご自身でできる改善に取り組みつつ、ご自身を理解してくださる異性を探すスタンスで頑張ってみましょう。
いかがでしたか。
長々と、婚活がうまく行かない理由について書いてみましたが、あてはまることはありましたか?
もし、何かあてはまるようでしたら、ひとつずつ改善できるように頑張っていただければと思います。
もちろん、これら以外にもいろんな要因が考えられますが、まずは上記内容から気を付けていただくと、少しずつ状況が変わってくることでしょう。
ぜひ、頑張ってくださいね!