あなたが就活していた時代は、おそらく「就職氷河期」と言われていたのではないでしょうか。
私も、バブルがはじけて少し経った時期でしたので、その大変さはよく分かります。
書店には「面接マニュアル」のようなテクニック本が平積みされていましたよね。
でも残念ながら、そういう本の通りに頑張った学生は個性が消えて、見事に玉砕していくという悲しい流れがありました。
そして、結婚や婚活についても、恋愛テクニック論なるものがネットや書店のあちらこちらに転がっています。
「第一印象を上げるためにはこんな服装がいい」、「会話を盛り上げるためにはこう話そう」という類のものがたくさん見かけられます。
もちろん、第一印象は非常に重要なのでそれを改善するための努力も必要ですし、コミュニケーション能力も本当に大事なので、苦手な人は勉強したり練習したりすることも欠かせないです。
特に異性とあまり付き合ったことがない人は、そうやって異性にモテるためのテクニックをある程度身に付けようとすることはとても大切です。
ただ、恋愛テクニックを学ぶより先にすることがあります。
それは、目の前の異性がどう感じて何を考えているかにしっかり関心を持つということです。
恋愛テクニック本などでは、「デートはドライブが話しやすくていい」と言っているものもあれば、「ドライブは密室になるから避けた方がいい」と主張しているものもあります。
「クリスマスデートは夜景が見えるレストランがいい」とよく言われますが、実際にはその王道パターンが大嫌いで、クリスマスにラーメンデートがいいという女性も実際にいます。
プロポーズは高級レストランで指輪と花束を添えて手紙で決めるという流れが耐えられない男性もいます。
もしあなたのお相手がそんな異性だったらあなたはどうしますか?
「恋愛テクニック本に書いてあったから」という理由で決めようとすると決められないでしょう。
テクニックに頼って、お相手の気持ちや考えとしっかり向き合っていないからです。
価値観は本当に人それぞれ違います。
「正しい答え」を求めるとどこかでおかしくなるのです。
たとえ不器用でもいいので、テクニック論は参考に留めて、
「お相手にどんなことをしてあげるとお互いに心地良いと思えるのか?」
「お相手は自分にどんなことを期待しているのか?」
「どうしたら自分の誠意がお相手に伝わるのか?」
そういうことを真剣に考えてみましょう。
そうして出した結論が、良い結果を生まなくても、あなたの経験値としてしっかり蓄積されます。
それを何度か繰り返すことで、異性との距離感を掴めるようになったり、自分にとってどんな異性と一緒にいることが心地いいことなのかが分かって来たりします。
もし一人で不安でしたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。
私も似たような経験をして来ましたから、きっとあなたの気持ちを理解できると思います。
ぜひ、頑張ってくださいね!