「今まで行ったタイ料理店の中で、5番目においしかった」
これは、ある男性のお客様が仮交際相手の女性から、デートのときに言われた言葉です。
耳を疑うような辛辣な言葉ですが、ご本人は何気なく言ったらしいです。
お店の当たり外れはデートにつきものですが、曲がりなりにも男性が一生懸命にリサーチしてご馳走してくれたことに対する発言としてはあり得ないです。
温厚な男性だったので、取り乱すことはなかったようですが、その場でケンカになっても不思議ではないくらいのレベルです。
「こんなに不用意な発言はしない」と、ほとんどの人が思うのではないでしょうか。自分は違う、と。
でも、自分では大意がない言葉でも、タイミングや状況を間違えると、相手を大きく傷つけてしまう危険性はどこにも転がっています。
相手が頑張ってきたことへの安易な評価、身体的特徴への軽々しい言及、相手が困ったり落ち込んだりしているときの安易な同情などなど…。
できるだけいつも、相手が今どのような環境でどんな思いをしているか、自分の発言でどのように感じるか、そういうことを意識しながら接することが、本当の「思いやり」です。
とは言っても、他人の思いを理解するのは難しいもの。
大事なのは、十分に想像できなくても、そうしようとする姿勢を見せることです。
そのことで、相手に自分の誠意が伝わり、安心感にも繋がり、印象が良くなります。
私たちは、どうしても、「自分はできている」と思ってしまう傾向が強いです。
しかし、その思い込みが一番、人間関係をややこしくするのも事実です。
「自分は思いやりがある」という前提ではなく、相手の気持ちをしっかり意識して、その変化にも関心を持ち続けることがとても大切です。
それがお互いにできれば、夫婦関係の8割は成功と言っても過言ではないです。
それくらい、相手の気持ちに関心を持つというのは重要です。
無意識のうちに軽視してしまう人が多いので、婚活がうまく行かない人は、今一度、基本に立ち返り、相手の気持ちに意識をしっかり向けましょう。
頑張ってくださいね。