婚活において、異性とのコミュニケーションがとても大事であることは、ほとんどの人が頭では理解しているはずで、そのために一生懸命取り組もうとしていることでしょう。
それでも、実際には、
価値観の違いなどの前に、そもそも会話のキャッチボールがうまく成立せず、ご縁に繋がらないことがとても多いです。
お互い、もしくは、一方がお相手の話をしっかり聴けないことが最大の要因と思われます。
たとえば、
言葉ひとつの使い方で、相手の気持ちを削ぐことに繋がることをどれだけ意識できているでしょうか。
「イタリアンっておいしいですよね?」と言われて、「でも、中華の方がおいしいですよ」と返せば、相手は話す気がなくなります。
少し極端かもしれないですが、このように、「でも」という単語を知らず知らずのうちに多用して、相手の話の腰を折ってしまっていることも多いです。
せっかく話を広げようとした相手の心をへし折ってしまうこの言葉を、私は「魔の言葉」と呼んでいます。
代わりに、「イタリアンっておいしいですよね?」と言われたときに、「そうですね!私もパスタとか、好きです。何が特に好きですか?」などとしばらくイタリアンの会話を続けた上で、「(そして)中華も好きなんですよね」と続ければ、さらに会話が広がっていくし、相手の気持ちもスムーズに乗ってきます。
たった一つの「でも」という単語を「そして」に置き換えるだけで、これだけ相手の印象は変わると考えたら恐ろしくないですか??
もちろん、会話ですべての単語に気をつけて話そうとしたら、それこそ会話が続かなくなるので、そこまでする必要はありませんが、要は、言葉の使い方で相手の印象はとても変わるということを踏まえて、しっかり傾聴しようとする姿勢が大切なのです。
単に相手の話を聞くだけでなく、どういう気持ちで何を伝えたいのだろうかと想像しながら聴くことがとても重要です。
そのひとつのきっかけとして、会話の中で、「でも」という単語をあまり使わないように心がけるだけでも、相手の話の聴き方が少し変わるので試してほしいですね。
お見合いや交際もさることながら、結婚生活においては、日々の何気ないコミュニケーションの積み重ねが強固な絆に繋がることもあれば、何気ない無配慮が破壊的な関係に繋がることもあります。
まず、相手の気持ちや考えを受け止める習慣をつけて、その上で、自分の意見や気持ちもしっかり伝えて、双方向のコミュニケーションを図れるようにしていきましょう。