「やっぱり、結婚相手の男性は一人暮らしの経験がないとダメ?」
そのような不安を抱いたことはありませんか?
女性としては、ずっと実家暮らしをしている男性との結婚に二の足を踏んでしまうのは仕方ないかもしれませんね。身の回りに、実家暮らし男性と結婚してあまりうまくいっていない夫婦がいると、なおさら気になりますよね。
その一方で「実家暮らしVS一人暮らし」のように、インターネット上の情報などでは二者択一で論じられることが多く、本当に大切なことがわかりづらくなっています。
そこで今回は、実家暮らしの男性と結婚を前向きに考えていいのかということについて、本質的な視点からお伝えします。
最後まで読むと、実家暮らしの男性との出会いへの向き合い方がわかり、効率的に婚活できるようになるかもしれません。
これ以上婚活で疲れたくない人や、方向性をしっかり決めて取り組みたい人はぜひ読んでみてくださいね。また女性だけでなく、実家暮らしの男性にとっても、自分自身が気をつけるべきポイントが見つかるかもしれませんよ。
あなたが思い描く、幸せな結婚生活に近づくきっかけになるかもしれません。
実家暮らしの男性との結婚は、条件つきで「アリ」!
婚活で実家暮らしの男性との結婚は「アリ」か「ナシ」か?
結論から言いますと……
条件つきで「アリ」です!
これからでお伝えするように、実家暮らしの男性との結婚を考えると、女性が不安を感じてしまうことが多いのです。それは事実なのですが、一方で、実家暮らしの男性との結婚は「ナシ」と決めつけるのはもったいない。
なぜなら、女性の実家暮らし男性への不安が、一面的に捉えられていることが多いから。
実家暮らし男性との結婚を考える上で、もっとも大切なのは下記の3点です。
① 依存体質でないこと(自立性)
② 自分から動けること(主体性)
③ 言い訳が少ないこと(素直さ)
実に多くの女性がほぼ「自動的」に、実家暮らしの男性を避ける傾向があります。
わたしが経営する結婚相談所のお客様でも、その傾向は顕著です。
だからこそ、実家暮らしの男性についても、上記の3点を中心にして適切に見極めていけばチャンスは増えるのです。
次項から、その理由について詳しくお伝えしていきますね。
婚活男性の「実家暮らし」と「一人暮らし」でよく言われる考え方
まずは、「実家暮らし男性が結婚に向いていない」と一般的によく言われるいくつかのポイントについて、その本質的に見ていきます。
経済的・精神的に自立できていない
実家で暮らしていると、家賃がかからないので年収が低くても困りません。食事や洗濯、掃除などもたいていは家族に任せられるでしょう。
親に甘えてしまっても普通に生活できるので、自立心が育たないのです。
よくそのように言われます。実際、そのような男性も多いでしょう。
男性が経済的・精神的に自立できていないことで、結婚後、夫婦の役割分担が機能しなかったり、信頼関係を築けなかったりする危険性はかなり高いです。
ただ、家族仲が良ければということと、本人が甘えすぎない性質であればという条件つきですが、
一人暮らし男性と比べて、家族と接している時間が多いため、心にゆとりがあるかもしれません。
一人暮らしだと、自分の身に大変なことがあっても、基本的に自分だけで乗り越えていかないといけないですが、家族がいればコミュニケーションが生まれ、リフレッシュできることもあるからです。
生活感がない
曜日別のゴミの出し方もわからないという、実家暮らし男性も少なくありません。毎日食べていくために、スーパーへ頻繁に通って献立を考えることもおそらくないでしょう。
結婚を考える女性から見れば、「生活感がない」と感じてもまったく不思議ではありませんよね。結婚してから何をしていいかわからないという夫の話も、よく耳にします。
でも、一人暮らしの男性すべてに、必ずしも生活感があるとは言えません。
もちろん、実家暮らし男性に比べれば、最低限、水道・電気・ガス・インターネット回線の契約や家具をそろえるなど、ひと通りのことは知っているでしょう。
ただ、洗濯や掃除は時々やっても、料理はまったくしない男性も少なくありません。
一人暮らしをしていても、結婚後に大きく貢献できるような生活感があるとは言えない人もよくいます。
マザコン気質がある
これが、実家暮らし男性が女性から敬遠されるもっとも大きな要因かもしれません。
母親への依存度が大きく、自分軸がなく、客観的な判断ができない男性に不安が強くなるのも無理はない……。結婚後も、自分より母親を信用してしまうようなら、早々に家庭は崩壊してしまうでしょう。
その点では、きわめて危険度は高いです。
それでも、程度によりますが、
マザコン気質がある男性は基本的にやさしく、家庭も大事にする性質が強いのも特徴です。
横柄な態度で、なんでもマウントを取ってくるような激しい男性にはない良さとも言えます。
コミュニケーションをしっかり取れ、信頼関係も築けるなら、男性の母親も味方になってくれるかもしれません。
家事を期待できない
自立できておらず、生活感がないため、家事の分担を期待できない可能性はとても高いです。
そのため、結婚しても女性任せにされそうということで、実家暮らし男性が避けられる大きな要因のひとつとなっています。
実際、あまりに経験がなさすぎて、結婚しても家事分担ができず、女性にとても大きな負荷がかかってしまうリスクは大きいですね。
ただ、一人暮らしをしているから安心というわけでもありません。
一人暮らしで家事の大変さや面倒さを知っているからこそ、結婚したら女性に任せてしまいたいと考える男性もいるから。
また、必要以上に「自分ルール」ができあがっている場合もあり、一人暮らしだからといって家事の戦力として期待できるとは限りません。
親との同居を求められそう
特に男性が長男や一人っ子なら、親との同居の不安は大きくなるでしょう。いつの時代も、嫁姑問題は非常に難しく、避けたいと思う女性はとても多いです。
逆の立場で考えて、男性が女性の親と暮らすことをイメージしたら、その大変さはすぐに感じられますよね。
しかし、これも人を選びますが、
自分の親のことが気になるように、相手の親のこともちゃんと考えられるかもしれません。
一人暮らしをしていたら、「自分はもう独立したから」と親への関心が薄れるかもしれません。
もしお互いの親のことをしっかり考えられる人なら、むしろ、将来も安心して協力できることでしょう。
実家暮らしの男性との結婚を考える一番大切なポイント
前項で、「実家暮らし男性が結婚に向いていない」と一般的によく言われるいくつかの点について、その本質を見てきました。
必ずしも、実家暮らし男性だから絶対にいけないとは言えないと思いませんでしたか?
そうなのです。
実家暮らし、一人暮らしに限らず、「その人」がどのような性質を持っているかで、あなたの結婚相手に向いているかどうかが変わるのです。
実家暮らし男性のほうが心配すべき点が多いことはきちんと意識しながらも、
① 依存体質でないこと(自立性)
② 自分から動けること(主体性)
③ 言い訳が少ないこと(素直さ)
お相手がこれらの性質をどれだけ満たしているかを考えるのが、もっとも大切です。
誰でも、経験がないことは、最初からうまくはできません。
たとえば、子育て。
わたしには6歳半の息子がいます。今でも鮮明に覚えていますが、妻が24時間分娩に耐えて無事に息子を産んでくれて、初めて抱いたとき。
「わぁ~、この子が自分の子??? どうやっていけばいいんだろう・・・???」
めちゃくちゃうれしかった反面、親としてちゃんと育てていけるのかととても不安にもなりました。
それが、もうちょっとで7年。
おせじにも立派な父親とは言えませんが、妻がたくさんがんばってくれていることもあり、今までなんとかやって来られています。
誤解を恐れずに言えば、なるようになる、ということ。
わたしは大学進学で地元を離れるまでの20年間、実家暮らしでした。その間、ちょっとした作業や手伝いをすることはあっても、家事はまったくしていませんでした。
その後、進学・就職・転勤・転職と状況は変わっても、結婚するまで一人暮らしを18年間しました。なので、家事については、超最低限はできましたが、子育てについては当然、経験値ゼロです。
でも、責任感を持って前向きに取り組む気になれば、なるようになるのです。
ずっと実家暮らしで家事の経験がなくても、自立性・主体性・素直さがあれば、見よう見まねでなんとかやっていけるもの。
「実家暮らしだから」と簡単に決めつけず、「その人」をしっかり見ていくようにしましょう。
次に、上記の性質をどのように見極めていけばいいかについて、お伝えしていきますね。
幸せな結婚に向いている実家暮らし男性の見分け方
過去の一人暮らし経験
学生時代などに一人暮らしの経験があれば、ひとまず心配しすぎなくてもいいかもしれません。
もちろん、先ほどお伝えしたように、一人暮らし経験があるから安心とは言えませんが、ある程度はプラスに考えていいでしょう。
実家での暮らし方
もし、口先だけでなく、実家暮らしでも身の回りのことに自分から積極的に取り組んだり、家事に貢献したりしているなら、それなりに信用していいかもしれません。
交際段階ではなかなかわからないことが多いので難しいところですが。
家族についてのNGワード
不自然なくらいに、「お母さんが~」や「ウチでは~」などという母親や家をイメージさせる言葉を多く使う場合は、気をつけたほうがいいです。
「でも~」などと、甘えた感じの言葉が多いときも要注意。
実家への精神的依存度がとても高いと思われるからです。
家族についてのNG行動
・母親と頻繁に連絡をとる
・家族との仲の良さを必要以上にアピールする
・家族の話題が異常に多い
これらの行動が目立つ場合も、やはり依存度が高いと考えられるため、注意が必要です。
自分から提案できるか
デートの相談などで女性任せにせず、自分から提案できるかというのも大切です。
もちろん一方的にではなく、自分から提案した上で、女性の気持ちを尊重した相談ができるかもポイント。
依存度が高い人は、自分から動けないことが多いのです。
「なんでもいい」と安易に言わないか
母親などに任せることに慣れていると、安易に「なんでもいい」と相手に任せてしまいます。
もちろん、時と場合によってはそれでいいこともありますが、自分の役割や責任を放棄するような発言が目立つ場合はかなり気をつけましょう。
知らないことでも取り組もうとするか
自立心がある人は、ある程度知らないことやわからないことでも、まず取り組んでみようというチャレンジ精神があります。
あまりに向上心や前向きさが感じられず、異常に現状維持を好む場合も注意したほうがいいです。
本人がしんどいときに気遣いができるか
わたしたちは誰でも、自分が元気なときは気遣いができても、自分の体調や気分が優れないときは自己中心的になりやすいもの。
そんな状況でも、ある程度相手のことを考えられる男性なら、信用に値するでしょう。
間違ったら素直に謝れるか
人として当たり前のことと言えばそれまでですが、意外にできない人が多いですよね。
ヘンな意地を張らず、自分の非を認められる素直さがある男性は、フラットに物ごとを見られる可能性が高いです。
言行が一致しているか
依存度が高い人は、その場しのぎで都合のいいことを言う傾向があります。
これも実家暮らしかどうかに限ったことではないですが、言行が一致しない男性は要注意です。
まとめ
一般的には、実家暮らしの男性は女性から避けられる傾向が強いです。
実際、そう思われても仕方ない不安要素が多いのも事実。
ただ、「実家暮らしだから」と安易に敬遠してばかりいると、可能性を狭めてしまうことになります。
自立心がないなど、よく指摘されることも、見方を変えれば、一人暮らしだったらOKとは言い切れないものばかりです。
多くの女性が実家暮らし男性を避けてくれるので、会話やデートからしっかり見極めていけば、かえって運命の出逢いが近づくかもしれません。
柔軟に考えてチャンスをつかんでくださいね。