結婚相談所でのお見合いは、「お見合い」と言っても、料亭でかしこまった雰囲気で行うわけでもなく、私たち仲人が立ち会うわけでもなく、お二人でホテルのラウンジなどでお茶しながら話すだけです。
当日はご本人同士のみでの対応になるため、事前の準備が大切になります。
意外に軽視されがちなのが、双方の相談所が調整する、お見合い日時と場所のセッティングです。
「ただ会って話すだけ」と言ってしまえばそれまでですが、スムーズに日時などの調整をできなければ、お見合いする前からお相手に不信感を与えることになります。
お見合いは、お見合いの日取り決めから始まっているのです。
たとえば、こちらの会員様が横浜在住で、お相手が都内在住だとしましょう。
基本的にはお見合いを申し込まれた側に配慮するルールになっていますので、こちらが申し込まれた場合は、場所を横浜にしてもルール上問題はありません。
ただ、心情的にはどうでしょうか?
お相手は「都内在住」ということで、事前にそれ以上聞くことはできないため、都内でも世田谷区や渋谷区などの西側なのか、江戸川区や葛飾区などの東側なのかは分かりません。
西側の人でも、「えっ?横浜?」と少し躊躇してしまう人もいるでしょうが、東側の人であればなおさらでしょう。
もちろん、中には全く気にしない人もいますが、あまり気分よく思わない人も少なくありません。
そこで、こちらから進んで、「新宿や渋谷、品川の辺りでどうでしょう?」と、都内のどこからでもアクセスに困らないところを挙げて歩み寄りを見せれば、調整はとてもスムーズに進みます。
とても簡単なことではありますが、この辺りをスマートにできなければ、お見合いが始まる前からお互いに「イチモツ」持った状態になってしまうわけです。
私が婚活していたときは、二人とも神奈川県内に住んでいたのに、相談所がなぜか機械的に新宿を設定してきたことが複数回ありました。気分が良くなかったですね。
たとえ本人の意思が反映されていなかったとしても、お相手から見れば、それが相談所が勝手に決めたのか、本人の意思が入っているのかは分かりません。
なので、お見合いの日時や場所の決め方ひとつ取っても、お相手への印象は変わってしまうのです。
まさに、お見合いは既に始まっているということです。
結婚相談所を選ぶときは、つい知名度や料金をとても重視してしまいがちですし、事前に、その相談所がお見合い日時をどのように決めているかなど分かる由もありません。
そのため、相談所側の都合のいい話だけでなく、具体的な対応方法などについてしっかり突っ込んで聞く必要があります。
ちなみに、エール マリアージュでは、お客様ご自身の利便性をできるだけ考慮しつつ、お相手とのスムーズな調整を徹底しています。
その上で、お相手側の都合を優先した方がいいと判断したときは、事前にお客様へ事情を説明し、承諾を得るようにしています。
信頼は小さなことの積み重ねでこそ、強固なものになります。