３０代半ばになって、お付き合いしていた方と別れ、ふと周りを見渡してみると、既婚者だらけで、独身は自分だけ・・・
これではいけないと思い、お見合いパーティに参加したり、ネット婚活をしてみるものの、うまく行かず、最後の砦と思って、結婚相談所の門を叩き、お見合いを申し込むものの、連戦連敗で、お見合いすら成立せず・・・
そうなったら、皆さんはどう思われますか？
これは、ほんの５～６年前の私の状況でしたが、このとき私は、さすがに、「こりゃぁ、結婚できないな」と思いました。
こんなに頑張っているのに、ここまでうまく行かないなら、もう無理だと。
そして、婚活をサボるようになりました。
でも、無情にも、月日は刻々と流れていきます。
焦りが日に日に強くなる中で、ある時、気付いたのです。
「おれは、単に、寂しいから、誰かと一緒にいたかっただけなんじゃないか？」と。
寂しさを理由に結婚すること自体は悪いことでは全くありませんが、恋愛ではなく、結婚しようとしているのに、焦るだけで、結婚生活のことをきちんと考えられていなかったのです。
そのため、婚活における、自分自身の「軸」とも言える、最も大切にしたい価値観も曖昧になってしまっていたのでした。
それからは、単に結婚相手を探そうとするのではなく、「これからずっと一緒に生きていく人」を探そうという気持ちで、なるべく自分自身のことを客観的に見るようにしたり、プロフィールを工夫してみたりして、ひとつひとつの出会いを大切にしようと思いました。
すると、不思議です。
お見合いが少しずつ成立し始めただけでなく、逆に、申し込みが来るようにもなったのです。
もちろん、テレビドラマのように簡単に「たった一人」に出会えるわけでもなく、結局３３回もお見合いをしたわけですが、相談所に登録してから１年余り経った頃に、ついに、妻と出会えたのです。
先日、無料カウンセリングにお見えになられた方は、以前、他の相談所さんで活動をされていて、２０回以上のお見合いをされた経験がお持ちでした。
それだけの回数のお見合いが成立していて、なぜ、進展があまりなかったのかなと思いつつ、お話を伺っていると、ご自身がただでさえ焦っている上、親御さんからのプレッシャーも強く、ますます焦ってしまっていたようで、数々のお見合いをこなす感じになってしまっていたようです。
私が、お一人お一人と、心から向き合えてなかったのはないですかとお聞きすると、そうかもしれないとのことでした。
本気で結婚したいと思っている異性とたくさんお会いすることは、本当に大切で、こちらでも何度も繰り返してお伝えさせていただいていますが、それ自体が目的や義務のようになってしまっては、本末転倒です。
しかし、そのような心境になってしまうお気持ちも、同じ経験者として、とてもよく分かります。
「婚活」を始めても、しばらくうまく行かないと、結婚できないかもと思ってしまうこともあるかと思います。
でも、婚活は、単なるデートの相手を見つけるのではなく、今後の半生を共にする人を見つける活動です。
よほど奇跡的な出会いがない限り、それなりに時間はかかるものです。本当に幸せな結婚をしたいなら、それなりの覚悟は必要です。
焦る気持ちが強くなってきたときほど、目の前の一つ一つの出会いを大切にして、しっかりお相手と向き合うように心がけてみてくださいね。
日常生活では、気になる異性と出会うこと自体が極めて難しい上、お付き合いしたところで、お相手がそもそも結婚したいと思っているかも分かりません。
そんな出会いを何度か繰り返せば、あっという間に、数年が経過してしまいます。
本気で結婚したいと思っている人が集まっている市場で、活動することは、とても効率が良いですので、ある程度の覚悟を持って、頑張っていただきたいです。
