恋愛経験が比較的豊富な方に多いのですが、「自分は、まだ日常での恋愛からで行けると思う」というお話を伺うことがあります。
そのような方には、相談所での活動をおススメすることはほとんどなく、「ぜひ、良い方と出会ってくださいね」と送り出させていただくことが多いです。
恋愛経験が豊富ではなかった私にしてみれば、羨ましい限りですが(苦笑)、ご自身が、「まだ行ける」と思われているのですから、そのお気持ちを否定する必要は全くありません。
なぜなら、ご自身が納得して行動しないと、目標を達成できないことが多いばかりか、上手く行かなくなったときに、自分以外に原因を求めてしまい、マイナスの思考がどんどん巡るようになってしまうからです。
実際、そのような方は、本当に出会いに困らず、ご本人の心がけ次第で、そんなに苦労しないで結婚できる可能性は高いと思います。
先日、ご相談に来られた女性も、「私は、出会いには全く困っていないし、これまでもずっと彼氏がいた。
しかし、〇〇の男性をピンポイントで見つけられるのか?」ということで、しきりに、出会いには困っていないということを主張されていました。
そんな特定の特徴を持つ男性を、しかも、ご本人のことを気に入るか分からない状態でご紹介するなんてことは不可能なので、丁重にお断りさせていただきましたが、本当に羨ましいくらい、出会いに困らない方もいらっしゃるものです。
その一方で、「自分は、まだ日常での恋愛から結婚できる」と自信をお持ちの方に、どうしても一抹の不安を抱いてしまうこともあります。
それは、恋愛ができる、つまり、お付き合いするお相手を見つけられるということと、結婚相手を見つけることは必ずしも一致しないからです。
異性と楽しいコミュニケーションを取ることが得意であったり、第一印象がとても良かったり、異性を惹きつける魅力がある方は、お付き合いすることに困ることは少ないかもしれません。
しかし、結婚は、日常の連続なので、良くも悪くも「取り繕う」ことができないため、本質的な相性が問われます。
恋愛で、週に何度か、楽しい時間を過ごすのとは全く違い、必然的に、お互いのイヤな部分も目につくようになりますので、そのような部分も含めて、信頼関係を築いていく必要があります。
結婚してから、「こんなはずじゃなかった・・・」という話を耳にすることは、残念ながら、珍しくありません。
ただ、実際によく事情を聴くと、どちらかが突然変わったわけではなく、事前に、本質的な相性を確認できていなかったことがほとんどです。
しかも、恋愛からのお付き合いの場合、お互いの基本的な結婚観を共有することに時間がかかることが多いため、しっかりとお互いの意思疎通を図る前に結論を出してしまうこともあり、恋愛に困らない方が、必ずしも幸せな結婚をできるとは限らないのです。
むしろ、「自分は、いつでも相手を見つけられる」という自信が過信に変わったとき、お相手への謙虚さが比較的簡単に失われてしまう危険性もあります。
もちろん、恋愛での出会いに自信を持つのが良くないという意味では、決してありませんので、誤解されないでくださいね。
日常の中で出会いを見つけられるのは、本当に素晴らしいことだと思いますし、羨ましくもあります。
それは、男性/女性としての魅力に長けているということですので、大いに自信を持っていただきたいと思います。
ただ、非日常的な恋愛と違って、結婚は日常の連続であるということは、頭の片隅に置いていただくことを忘れないでいただければ、さらに一層、幸せな結婚が近づいて来てくれるかと思います。
あっという間に年月は経ってしまいますので、時間を大切に頑張りましょう。