今回の記事は、結婚なんてしなくていいと思っている人や結婚制度に反対の人は読まないでくださいね。
最近は、いくつかのアンケートでも、未婚男女で「結婚しなくてもいい」と考えている人が増えているという報告がされています。
「コスパが悪い」「メリットを感じない」「一人の方がラクだから」などが主な理由としてよく挙げられます。
もちろん、価値観がますます多様化している時代なので、どんな人生を歩もうと個人の自由です。
そのことを100%認めた上で、今回は完全に個人的な考えを書いてみます。
私は、個人的には、もし結婚しようかどうか迷っているなら、
「どうせなら結婚を経験してみてもいいんじゃない?」
という感覚です。
決して投げやりになっているわけではありません。
「個人の選択は自由だから無理してまで結婚する必要はないけれど、できることなら結婚してみた方がいいですよ」という意味です。
なぜなら、
結婚して初めて気付くことがあまりに多いので、経験しないのはもったいないと思うから。
一人で自由気ままに生きてきたのが、何でも二人でひとつ、一緒にいるのが当たり前という生活になる中で、「自由は利かないけれど一緒に生きている同士」という実感が湧いてきます。
それが煩わしいと思う夫婦もいますが、私はお互いに学ぶことや気付くことがたくさんあり、ひととして成長できるのでとても貴重な経験だと思います。
そして、幸いにも子どもができたら、もっと初めて気付くことだらけです。
無事に生まれてくれるかというところから、神経をすり減らすくらいに心配して、一人では何もできない赤ちゃんの状態から成長していく過程で学ばされることは数えきれません。
その過程を通して、自分自身が親からどんなふうに育ててもらったかということもリアルに想像できるようになります。
そのことで、親と自分の親子関係が変わることも十分にあり得ます。
時々、甥っ子や姪っ子をかわいがって子育ての疑似体験をした気になっている人がいますが、それと実際に自分の子どもを育てるのは全然ワケが違います。
それは、単に親バカになって子どもをかわいがるということだけでなく、自分の命に代えてでも子どもを守らないといけないという凄まじい責任が伴うということです。
その大変さと同時に感じる、人間としての生きがいは経験してみないと絶対に分からないことです。
私たち夫婦も不妊治療を頑張って、やっと子宝に恵まれたくらいですし、子どもを望んでも得られないことも多いですので、安易に子育て経験の大切さを主張する気は全くありません。
ただ、もしチャレンジする機会と時間があるなら、結婚して家庭を持つという選択をした方がいろんな経験ができるかなと思いますよ。