晩婚化・少子化・非婚化などと言われて久しいですし、都市部などでは「コスパが悪い」という理由で結婚を避ける若者も出て来る時代になりました。
どれが正しいということはなく、人それぞれの考え方や価値観が認められるのは本当に大切なことです。
それでもやはり、私は自分自身の経験や、成婚報告に来られるお客様の超満面の笑顔を見るにつけ、
やっぱり家族がいる人生っていいな
と感じます。
独りだと、何でも好きなときに好きなことを自由にできますし、基本的には何時に帰って来ようとも怒られることもありませんし、迷惑をかけることもありません。何かを買うにしても、誰かに確認する必要もありません。
結婚すれば、独りで勝手に動ける時間は極端に減りますし、何でも自分の好きなことをできるわけでなく、むしろ、相手に合わせることの方が多くなります。
そして、どんなに仲睦まじい夫婦でも、お互いへの気持ちやタイミングがすれ違い、時として大きなケンカに至ることもあります。
独身であれば、そのような煩わしさを感じることもありません。
ただ、結婚するとお金では買えない貴重な経験ができます。
お互いに助け合って生きていく中で、人は一人では生きていけないということを心から痛感することもあります。
仕事のことで悩んだとき、家庭のことで困ったとき、自分のことのように考えて寄り添ってくれるパートナーがいてくれるだけで救われることは一度や二度ではないはずです。
また、家族ができて初めて分かるありがたみもたくさんあります。
特に子どもができたら、自分がどうやってどういう思いで親に育てられたかを本当に思い知らされます。
自分一人で生きてきたつもりでも、一人立ちできるようになるまでに、親にどれだけの愛情と手間をかけてもらって来たのか、子育てを経験してみて初めて分かります。
たとえ子どもができなくても、夫婦で協力して生きていくことの意義と大変さを経験できます。
もちろん、そういうことが煩わしいと感じたり、独りで生きて成し遂げたいことがあったりするなら、堂々と結婚しないという選択を選べばいいでしょう。
しかし、あと5年、10年経ってから、結婚しようと思っても遅いかもしれません。
自分の好きな仕事を続けたいならそれを理解してくれる人を探せばいいですし、どうしても続けたい趣味があるならそれを認めてくれる人を探せばいいのです。
「自由」の魅力に惹かれるがあまり、ひととしての貴重な経験をしないのはもったいない
私は、そう思います。