お見合いでの出会いは、お互いが結婚を前提としているので、相性が合えば進展がとても早いのが特徴です。
私も妻と出会ったときは、毎週デートして、1ヶ月半で両家へ挨拶、5ヵ月で入籍、1年後に挙式というスピードでした。お客様の中には、もっと早いペースの方もいらっしゃいます。
身分証はもちろん、住民票・学歴証明・収入証明・独身証明・勤務先証明などに関する書類をすべて提出した上で、真剣に結婚したい人ばかりが集まっているシステムなので、ある程度の条件が合えば、あとは相性が合うかどうかだけだからです。
ただ、その相性確認の仕方を間違えると、ひとつの歯車が狂ったときにどんどん関係が悪化するので気を付けてくださいね。
そのひとつが、
「お相手を試し過ぎる」ことです。
出会って間もないと、自分の価値観と合うかを確認するために、お相手のそっとボールを投げてちゃんと受け取ってくれるかを見ることがあります。
それ自体は、お互いの感覚などの見るのにとても大切なことです。
私の妻も、自分が好きなジャンルの本を私に渡してどう反応するかを見ていたようです。
あまり興味がなかった本でしたが、私は早めに読んでしっかり感想を伝えました。
そういう対応も好印象を生んだひとつのきっかけだったらしいです。
でもあまりやり過ぎると、価値観が合うか合わないかという「賭け」のようになってしまうので注意が必要です。
たとえば、自分がかしこまった雰囲気のデートや高級な感じの食事が好きでないからと言って、男性がクリスマスイブの食事にラーメンを提案するのはどうでしょう?
もちろん、お相手も全然気にしないタイプだったら最高ですし、「価値観」の確認になるかもしれないです。
でも、人によってはそのことだけで「えっ?」と引いてしまう可能性もあります。
「普段はカジュアルで全然いいけど、クリスマスイブくらいはさすがに・・・」と思う女性も少なくないですから。
男性としたらそれで引かれるなら仕方ないという気持ちでしょうが、もし他の部分でとても相性が合っていたのにそこだけでデリカシーがないと判断されたらもったいないですよね。
もし、女性がある程度ロマンティックなディナーを期待するようなタイプなら、その気持ちをなるべく尊重してあげることでさらに関係が深められるはずです。
それは、
もはや価値観の確認ではなく、「思いやり」の世界です。
お相手が自分の価値観と合うかどうかを確認するために、お相手を「試す」ことを続けていると、今後、何か大きなことで合わないことがあると、それがきっかけになって少しずつ信頼関係がずれていく危険性があります。
結婚には、「条件」も大切ですが、それ以上にお相手のことを愛おしく思えて、一緒にいてラクと感じられるかの方がよほど重要です。
ぜひ、参考にしてくださいね。